住宅ローンを借りる時に知っておきたい意外なこと

2016年8月4日

マイホームを購入する際に現金一括払いで、というのは夢のある話かもしれません。ですが実際にはほとんどの方が35年やそれに近い期間の住宅ローンを借りて購入することになります。とはいえ、住宅ローンも悪いことばかりではありません。むしろ歴史上類を見ない低金利時代に直面している現在、借りることで得られるメリットはかなり大きいもの。ここではそのメリットを見ていくことにしましょう。

住宅ローンを借りるとお金が返ってくる!?

住宅ローンをすでに借りている、あるいは検討している人にとっては、知っていて当たり前の情報ですが、現在国によって住宅ローン控除と呼ばれる、税金の控除が実施されています。特定の条件を満たす新築物件を購入することで、購入の際に組んだローンの1%が毎年所得税および住民税から控除され、還付される仕組みです。控除期間は10年間ですので、およそ10%近い金額が戻って来ることになります。これだけでもお得なのに、住宅ローン控除にはさらにお得なことがあります。それは、年利1%未満の住宅ローンを借りることで、投資としても成り立つということ。現在は史上稀に見る低金利時代。変動金利であれば、多くの銀行で1%未満の金利で貸し出しています。つまり、変動金利でお金を借りて新築物件を購入もしくは新築すれば、利子を払わないで済むだけでなく、反対に借りた金額に応じてお金がもらえる。そんなおいしい話となっているのです。

心配性の人ほど変動金利のほうが有利!?

変動金利は金利が高くなることもあるから不安だ。そう考える心配性の人も少なくないでしょう。ですが、心配性の人ほど変動金利のほうがお得って知っていましたか?心配性の人はそもそも住宅ローンを抱えていること自体が安心できず、できるだけ早く返済したいと考えるもの。そのための繰り上げ返済も行うでしょう。繰り上げ返済を行うと、返済期間がどんどん短くなっていきますよね。でもここで考えてみてください。長期固定金利の金利まで変動金利が上昇する期間と、住宅ローンを完済する期間、どちらが短いでしょうか。高い金利で毎月高い金額支払うケースと、低い金利で毎月の支払いも少なく、加えて10年間は借りた額に応じてお金がもらえるケース。どちらの繰り上げ返済が容易でしょうか。こう言い換えるとより問題が明確になるでしょう。つまり現在の低金利時代であれば、心配性の人ほど変動金利を選ぶほうがよいといえるのではないでしょうか。

住宅ローンにまつわる意外な話を紹介しました。今回紹介した話は、あくまで現在の金融情勢での話です。金利が短期的に上昇する局面では同じことは言えませんし、今後の予測は誰にもできないもの。ですが、知っていると知らないとではその違いは大きいですよね。住宅ローンは長期に渡って返済を続けることになる、大きな負債。情報収集を怠らずに納得のいく商品を選びましょう。

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