審査に通らないこともある?気になる住宅ローン事情

2017年12月27日
審査に通らないこともある?気になる住宅ローン事情

2012年の国土交通省の調べによると神奈川県の住宅の割合は土地全体に対して17.8%であり、全国の平均と比べても住宅の割合が高いといえます。そんな神奈川県で家を建てたいと考える際、気になるのは住宅ローンの審査ではないでしょうか。

住宅ローンの審査に落ちてしまったらもう家を建てることはできないのではないかと不安な人も多いようです。そこで今回は住宅ローンの審査について詳しく説明します。

住宅ローンの審査が通らない人の特徴

最近では、住宅審査に通らない人が増える傾向にあります。というのも消費者金融が増えたことで簡単にお金が借りられるようになり、借金を抱えてしまっている人が増加していることが理由としてあげられます。クレジットカードなどの支払いを気付かないうちに延滞してしまったことでも延滞履歴がつき、ローンに通らなくなってしまうのです。

また、働き方が自由になったことで正社員として終身雇用制度で働く人が減少し、フリーターや派遣社員として仕事をしている人が増えました。そういった雇用形態では年収や勤続年数が安定しないため、住宅審査のローンには通りにくくなります。ただ、一度ローン審査に落ちたといっても、家や土地の購入をあきらめてはいけません。何が理由で通らなかったのかをしっかりと考え次の審査の申し込みをする前にしっかりと対応しておくことが大切です。

金融機関の審査基準となるもの

実際に住宅ローンを組む金融機関では、ローン審査の基準となるものが設けられています。完済時の年齢や返済負担率、借入時の年齢、現在の会社での勤続年数や年収が基準となり、ローンが継続し安定して返済されるかどうかを見極めるポイントとして判断されます。さらに購入する物件の担保価値も判断され、担保価値の低い物件にはその票定額を上回る金額は借りられないケースもあります。ローンの審査では、年収が高いことや大規模な企業に勤務していれば借りやすいと考えてしまいがちですが、実際に重要となるのは年齢や勤続年数です。

例えば年収1億円もあるプロ野球選手や、年収600万円を稼ぎ出す契約社員であっても、安定した収入が期待できると判断されず審査に通らないこともあります。逆に年収500万円の正社員や産休中の公務員であれば、簡単に審査に通ってしまうこともあるのです。また、健康状態もこれまで以上に審査基準として優先されてきています。例えば糖尿病や慢性疾患を患っている場合には団体信用生命保険に加入できないこともあります。団体信用保険というのは、万が一お金を借りている本人が死亡してしまった場合や高度の障害が残ってしまった場合に住宅ローンの残席を支払ってくれる保険制度です。

多くの金融機関において団体信用生命保険の加入をローン通貨の条件にしていますので、加入できない場合にはローン審査に通りません。ただ、審査のポイントは金融機関によって違いがありますので、ケーズバイケースであると覚えておきましょう。

どうしても審査が通らない人のケース

神奈川県内にも金融機関は多く、ローン審査を通過しやすい金融機関もあります。ただ、どんな金融機関でも審査に通りにくいケースもみられます。まず、過去に金融事故を起こした経験がある人は難しいと考えましょう。自己破産した場合においても10年間はお金を借りられません。また、複数の消費者金融からの借り入れがあり、多くの負債を抱えている人も通りにくいといえます。

さらに消費者金融からの借り入れで、何度も支払い遅延をしている人は、期日に返済できない人物であると判断されてしまいます。その他にも自営業だけでなく、勤めている会社の経営状態が危ういと判断された場合には支払い能力を疑われることになるでしょう。そのうえ税金の延滞などといった納税義務を怠っていることも審査では重要視されています。税金は消費者金融などからの借入とは違うと思われがちですが、ローンの審査においても借入やクレジットカードの支払い遅延と同じように扱われてしまいますので注意しましょう。

このようにどうしても審査が通らない人は一般的に「ブラックリストに載っている人」と言いかえることもできます。金融機関は指定情報信用機関である「CIC」の信用情報や支払情報を必ずチェックします。CICではクレジットカードや各種ローンの契約内容、支払い状況といった情報が登録されています。ここに事故情報が記録されてしまっている場合には、住宅ローンの返済が難しいと判断されてしまうのです。

審査が通るようにしておきたいこと

住宅ローンの審査が通るためには、多くの金融機関に設けられている審査のポイントを好意的に見てもらえるように改善しておくことが大切です。ただ、会社の経営状態が悪いといって勤務先を変えることや、年収をあげるというのは簡単にできることではありません。

そのため、できることから改善していきましょう。まず、消費者金融などからの借金がある場合にはすぐに清算しておきます。土地や家を購入するにあたって頭金をどのくらい用意していたとしても、消費者金融からの借金がある場合は審査に通りません。

頭金として用意しておいた貯蓄を借金の返済に充てるか、親戚などに借りるなどをし、まずは借金をいったん清算しておくことが大切です。また、手元に使っていないクレジットカードや消費者金融のカードがある場合には、退会・解約しておきましょう。というのもたとえ利用額が少なくても利用限度額を合算し、負債とみなされてしまいます。そのためカード類は必要最低限にしておくことが大切です。

その他にも年収は夫婦で合算にしておくのがいいでしょう。もし物件の評価額に対して年収が少ない場合には、それがネックとなることもあります。夫婦で共働きをし、年収を合算して借り入れの申し込みをすれば、その点がクリアされ審査に通ることも考えられます。

住宅ローンの審査を通すためにまずはじめてみよう

住宅ローンの審査が通らない理由は人それぞれに違います。まずは自身の抱える不安要素を洗い出してみましょう。そうすることで自分がいま何をしなければいけないのかということが見えてきます。神奈川県には多くの金融機関がありますので、それぞれのホームページやパンフレットを見比べ、自分にあった金融機関を探してみるのもいいでしょう。審査に通らないことを恐れるのではなく、まずは始めてみることが大切です。

▼参照サイト
https://auiewo.com/blog/examination-of-mortgage

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