知っておきたい、葬儀のマナー

2016年8月17日

葬儀はお祝い事と違い、いつやってくるか分からないものです。亡くなる前に危篤を知らされることもありますが、突然訃報が入るということも少なくありません。いざという時に慌てないように、葬儀のマナーを知っておきましょう。

参列する前に準備すること

訃報を受けたら、用意しなければいけないものは喪服と香典です。香典を用意する際は、不祝儀袋の書き方が宗派によって異なりますので、必ず宗派を確認しましょう。仏式の場合は表書きが「御香典」か「御香料」、神道は「御玉串料」か「御榊料」、キリスト教であれば「お花料」になります。どの宗教でも使えるのが、「御霊前」です。「御仏前」は四十九日を過ぎてからになりますので、注意しましょう。金額は関係性や立場によって異なってきますので、同じ立場の人といくらにするのか相談するとよいでしょう。服装は、通夜であれば地味なグレーのスーツなどでもかまいませんが、本葬の場合はマナー違反になりますので、必ず黒いスーツや喪服で参列しましょう。靴やバッグも黒いものにし、金具のないものを用いるようにします。真珠のネックレスは一連のもので。二連は繰り返すという意味になり、縁起が悪いと言われています。

覚えておきたい焼香の作法

通夜は僧侶による読経、焼香、喪主のあいさつ、通夜ぶるまいといった流れになります。本葬は読経、弔辞・弔電の紹介、読経、焼香のあと、最後のお別れをして出棺します。焼香の手順は、自分の順番が来て席を立ったら、先ず、遺族と僧侶に一礼します。焼香台の前で遺影に一礼し、抹香を親指、人差し指、中指の三本の指でつまみ、香炉に落とします。焼香の回数は宗派によって異なりますが、あとの人が焼香する時間を考慮して一回でもかまいません。合掌して一礼し、後ずさりしてからもう一度遺族と僧侶に一礼して終わりです。神式の玉串は右手で根元を持ち、左手を葉に添え、神職に一礼してから神前に進んで一礼、葉を神前に向けたあとに回転させて根元を神前に向けて置きます。音を立てないように二礼二拍手一礼、さらに一礼して終わりです。キリスト教の献花は花が右手にくるように両手で持ち、献花台の前で一礼してから花を自分の側に向けて置きます。間違えないように作法を頭に入れておきましょう。

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