葬儀場の選び方とは。戒名は必要なの?

2018年1月29日
葬儀場の選び方とは。戒名は必要なの?

人が亡くなった時に執り行われる葬儀。葬儀を行う際に悩むのが葬儀場の選び方や戒名などについてです。どんな種類の葬儀場がいいのか、戒名は必ずつける必要があるのか、など初めての葬儀だとわからないことが多いでしょう。今回はそんな葬儀場や戒名について解説します。

葬儀場の種類は?

葬儀場と一口に言ってもさまざまな種類があります。まず、公営式場です。これは、市町村などの各自治体が保有して運営している葬儀場になります。公共施設であるため、使用料が一般的な葬儀場に比べると安いという特徴がありますが、基本的にはその地域の住民でないと使用できないとされています。火葬場を併設しているところもあるため、高齢の方などは移動が楽だという利点があります。公民館や自治会館などを貸し出しているケースもありますので、調べてみてください。

次に民営式場です。民営式場は、民間の葬儀社などが保有している葬儀場になります。セレモニーホールとも呼ばれ、葬儀社に葬儀を依頼すると使うことができるようになります。大きな葬儀社では、大・中・小とその葬儀の規模によって選ぶことができるようになっているところもあるのです。

神社などの宗教施設で執り行うことも可能です。本堂または宗教施設が管理している施設などで葬儀をすることになりますが、本堂を使うケースの多くは、その寺院の檀家になっているという場合になります。近年は少なくなりましたが、ある程度のスペースがあるのなら自宅で行うこともできるでしょう。

葬儀場はどう選べばいいの?

いくつかの種類がある葬儀場ですが、その選び方は場所や規模、予算、日程などを考慮して選ぶといいでしょう。葬儀の規模が大きく参列者がたくさん来るという場合には広い場所が必要ですから、葬儀社が保有する民営式場の方がスムーズで参列者にとっても負担のない葬儀を行うことができます。また、遠方からの参列者が多いという時にも、立地的にわかりやすく訪れやすい場所にある民営式場の方が都合がいいかもしれません。

予算が限られているという場合には、比較的使用料が安い公営の葬儀場を選ぶと費用を抑えめにすることが可能です。しかし公営式場は利用者が多く日程によっては使用できないケースもありますから、その場合には葬儀社の中でも小さなセレモニーホールで執り行うなどの工夫が必要になります。

特定の宗派を持っているという場合には、その宗派の葬儀をあげてくれる葬儀社にお願いする、または寺院などにお願いするといったことが必要になるでしょう。このように、それぞれの事情によって選び方は異なってきますから、前もって家族と話しておいたり、その地域にどのような葬儀社や公営式場があるのかを調べておくことが重要なのです。

戒名とは?

戒名とは仏教において亡くなった後につけてもらう名前のことを言います。菩提寺があるのならその寺院の住職に、なければ葬儀の時にお願いした住職につけてもらうことになるでしょう。戒名は宗派によって呼び方が違い、「法名」や「法号」という宗派も存在しています。戒名は葬儀の際に使う、位牌に書く、お墓に彫るという時に使われるものですので、葬儀をする際にはつけるというのが一般的になっているのです。

戒名をなぜつけるのかというと、亡くなって仏の世界に行くために俗名のままでは行けないということで、戒名を授け極楽浄土へと送り出すと言われています。戒名をつけてもらうにはお布施をする必要があるのですが、この金額は戒名のランクによっても変わってきます。戒名のランクが高いほどお布施の金額は高くなりますし、各寺院ごとに相場というのは違いますので平均というのは一概には言えないのですが、一般的な戒名なら20万~50万程度だと思っておけばいいでしょう。

戒名は絶対必要なの?

戒名をつけてもらうには葬儀の費用のほかに高額のお布施が必要ですし、そもそも戒名が必要なのか、と悩む人も多いでしょう。戒名は本来は仏教を信仰している人に与えられる宗教上の名前ですので、仏教徒でなくほかの宗教を信仰している、無宗教だという場合には必ずしもつけなければいけないというものではありません。戒名がなければ極楽浄土に行けないわけではないですし、故人や家族の考え方で戒名は付けないということも可能なのですが、入るお墓がお寺にあるといった場合には戒名がなければ入れてもらえないというケースもありますので、確認しておくといいでしょう。

また、戒名がないと位牌に入る文字はどうなるのか、と疑問に思う方もいるでしょうが、位牌に本名をいれることも可能ですので安心してください。必ずしも戒名が必要というわけではありませんが、古くからの風習的に戒名をつけるというのが当たり前になっているところはありますので、戒名を必要ないと思うのなら、前もって親せきや家族から理解を得ておく必要があります。

まとめ

このように、葬儀場の種類や選び方は色々ありますし、戒名にもきちんとした意味やランクが存在しています。それぞれの事情によってかけられる予算や葬儀の規模、戒名への思いなどは違ってきますから、その範囲の中で後悔しない葬儀場選びをしてください。

▼参照URL
http://はじめての葬儀.com/kaimyou/999/

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