アル・デンテだけじゃない!ワンランク上のパスタの茹で方

2016年11月24日

手軽にサッと作れて、レシピのバリエーションも豊富なパスタ。一見簡単に思えるパスタの茹で方ですが、コシのある美味しいパスタを茹でるためにはいくつかのポイントがあります。今回は色々なパスタソースと相性の良いスパゲティに焦点を当てて、茹で方のポイントを学んでいきましょう。

鍋に湯を沸かす

まず始めに気をつけたいのは、パスタを茹でるお湯の量と塩加減です。よく「たっぷりのお湯でパスタを茹でる」というレシピの一文を目にしますが、「たっぷり」とは具体的にどれくらいの量をさすのでしょうか。パスタを茹でるのに必要なお湯の量は、パスタの重さの10倍以上だと言われています。パスタ100gに対してお湯は1kg、つまり1リットル以上必要だということですね。お湯が沸騰したら、続いて塩を加えます。パスタの量に対してお湯の適量が決まっているように、加える塩の量にも適量があります。沸かしたお湯の塩分濃度が1%となる塩の量がベストです。塩分濃度1%とは、塩がお湯の100分の1の量となるわけですから、1リットルのお湯に対して10gの塩を加える必要があります。ちなみに塩10gはちょうど小さじすり切り2杯です。適した塩加減のお湯で茹でることで、麺の内側までしっかりと味が入った美味しいパスタになります。

パスタを茹でる

丁度よい量と塩加減の熱湯が用意できたら、いよいよパスタを投入します。スパゲティパスタの場合、1人前は80〜100gが目安です。人数分のパスタを用意して両手で握り、軽くひねりながら麺の先を放射状に開いてお湯に入れます。こうすることですべてのスパゲティが同時にお湯に浸かり、火の通りを均一にすることができるのです。放射状に開いた麺はすぐに熱湯の中へ沈んでいくので、麺同士がくっつかないように菜箸かトングで全体を大きく一度かき混ぜましょう。あとは火加減を調整しながら常に沸騰状態を保ち、スパゲティをお湯の中で自然に踊らせます。時折麺が鍋の底や側面にくっつかないよう軽く混ぜますが、必要以上に混ぜるのは麺にベタつきが出てしまうので控えましょう。茹でているうちに湯量が減ってきたからといって、差し水をするのはNGです。熱湯の温度が下がり、茹で加減にムラが出てしまいます。

茹で時間を調節する

パスタを茹でる上で最も重要な要素が、茹で時間です。パスタの丁度良い茹で加減を指すアル・デンテという言葉は、多くの人が耳にしたことがあるのではないでしょうか。誤解されがちなのが、アル・デンテの状態になってからパスタをお湯から上げると、タイミングとしては遅すぎるということです。大半のパスタのレシピは、麺を茹でてからパスタソースと絡めます。熱々のソースと和えているうちにパスタに熱が加えられ、アル・デンテを通り越して柔らかくなりすぎてしまうのです。パスタを茹でる際はソースと絡める時間も考慮して、パスタの袋に記載してある茹で時間よりも1分半から2分ほど短く茹でるように心がけましょう。茹で加減の最も良い確認方法は、タイマーをセットするだけでなく、時折麺を1、2本すくって食べてみることです。スパゲティの中心に多少芯が残る状態がアル・デンテですが、少しまだ芯が固いかな?というところでお湯から引き上げましょう。ソースと絡めて出来上がる頃には、丁度よいアル・デンテのパスタに仕上がっていますよ。

まとめ

コシのある美味しいパスタに仕上げるには、鍋にお湯を沸かすところからパスタを引き上げるまで、気をつけるべきポイントがいくつもありますね。いくら美味しいパスタソースを作っても、肝心の麺がフニャフニャで味が薄いと台無しとなってしまいます。パスタの茹で方を見直して、ワンランク上のパスタを作れるようになりましょう!

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