トースターで焼いて、外はサックリ、中はふんわりモチモチになったトーストをほおばる光景は、素敵な朝のイメージの定番ですよね。ほのかに甘い真っ白な食パンのトーストもいいですが、今回取り上げるのは、茶色がかった生地にたくさんの穀物が練り込まれた穀物パンです。
歯ごたえが楽しく風味豊かで、トーストすれば香ばしさはさらにアップ。その上、食物繊維や豊富な栄養素も含まれているなど、穀物パンは美味しいだけじゃない魅力たっぷりのパンなんです。穀物パンに練り込まれていることが多いものの中で、注目したい2つの穀物について紹介していきましょう。
美肌に有効なパントテン酸を含むオーツ麦
オーツ麦は、食物繊維、カルシウム、鉄、パントテン酸などが豊富に含まれている穀物です。食物繊維はお腹の調子を整えたり、炭水化物や脂質の吸収をゆるやかにするので血糖値が急に変動するのを防ぎます。カルシウムはご存知の通り歯や骨を強くするほか、イライラする気持ちを緩和して、精神を安定させてくれる効果もあるんです。鉄は特に女性の味方。貧血予防や美肌に効果的な成分です。そして、肌荒れ対策をしてくれるというパントテン酸。体を作っているさまざまな細胞や組織が正常に機能するのをサポートする働きをします。皮膚の細胞がダメージを受けることで肌トラブルになるので、パントテン酸がビタミンCの働きを強化し、コラーゲンの生成を促すことで肌が健やかに保てるのです。
今話題のスーパーフード・キヌア
海外セレブが食事に取り入れてることから欧米で大人気となり、今では日本でも話題となっているキヌア。その高い栄養価と取り扱いやすさに目を付けたNASAが宇宙食に最適な食品として発表したというのだから、凄いですよね。良質なたんぱく質と脂質がバランスよく含まれていて、ビタミンB群、D、E、鉄、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富です。ビタミンEとサポニンの効果で血液はサラサラ、血行がスムーズになるので肌の血色が良くなり冷えも解消します。また、フェトエストロゲンという女性ホルモンに似た働きをする成分により、骨粗しょう症や更年期障害などの予防、ホルモンバランスの乱れからくる生理痛や生理不順、月経前症候群PMSの緩和が期待されています。肌のキメを整えたり、女性らしいボディラインをキープするのにも一役買ってくれるでしょう。
使われている穀物の栄養価についてご説明しましたが、あまり難しいことは考えず、ただ美味しいからという理由で食べるのも、もちろんOK！穀物パンの香ばしさや風味にはクリームチーズやはちみつがよく合います。ハムやレタス、チーズをのせてもいいですね。お好みに合わせてトッピングのアレンジも色々と楽しめそうです。普通の食パンよりもちょっとリッチな気分が味わえる穀物パンで、ぜひ、あなたの朝の食卓を飾ってみてくださいね。
