中国人もびっくり!日本と中国の中華料理の違い

2016年11月24日

子どもから大人まで、日本人が大好きな中華料理。お店で食べる料理はどれも、中国のものと同じだと思っていませんか?実は日中における中華料理は、色々な面で異なっています。ここでは、中国と日本の中華料理の違いや、日本で独自の進化を遂げた中華料理を紹介します。中華料理を包括的に理解し、立派な「中華料理ツウ」になりましょう!

北京料理と上海料理は中国にない?

日本で中華料理は、北京料理、上海料理、四川料理、広東料理の4つに分けられています。しかし、本場中国には、北京料理と上海料理はありません。厳密に言うと、分類の仕方が異なるのです。日本では4つに分かれる中華料理ですが、中国では広東料理、四川料理、福建料理、山東料理、江蘇料理、淅江料理、湖南料理、安徽料理の8つに分類されます。その土地の気候やよく取れる農産物により色々な特徴を持っており、それぞれに違った美味しさがあります。ぜひ機会を作って、それぞれの料理を食べ比べてみてください!

「餃子にご飯」は「お好み焼きにご飯」と同じ

大阪の人がお好み焼きをおかずにご飯を食べてびっくり、なんていう話をしますよね。しかし中国人からすると、餃子をおかずにするのはこれと同じことです。中国では、餃子は主食として食べられています。お店で色々な料理を頼んだ後、「シメの一品」として食べられることが多々あります。感覚としては、日本人が居酒屋さんで最後にお茶漬けを頼むような感じでしょうか。また、食べ方だけではなく餃子自体にも違いがあります。日本と違い、中国では水餃子が主流です。また、具材も中国ではニラやキャベツよりも白菜をよく使います。中華の定番料理餃子にこんなに日中間で違いがあるなんて、驚きですね。

中国人が「日本食」として楽しむラーメン

日本人のラーメン好きはかなりのもので、美味しいラーメンを求めてとうとうミシュランの星まで獲得したほどです。ここまでの発展を遂げたラーメンは、中国人にとっては自国のラーメンとはもはや別物。なぜこんなにラーメンが発展したのでしょうか?そのポイントは、スープにあります。本来、中国人にとってラーメンの主役は麺、そして具材でした。しかし日本では「一口目はスープを飲んでほしい」というお店もあるほど、スープを重要視しています。現在中国では、日本のラーメンは中国では「日式拉麺」と呼ばれ完全に別物として区別されているのです。

その料理、中国にはありません

日本での中華料理進化を続け、中国にはない全く新しい料理まで開発しました。その一例が、天津飯です。これは日本のオリジナル料理ですが、名前からして天津発祥だと思っていませんでしたか? また、冷やし中華も日本オリジナル。そもそも中国では、麺を冷やして食べるのは主流ではないのです。日本のお寿司からカリフォルニアロールが派生したように、中華料理も異国の地で新しい変化を続けているんですね。

日中の違いを知って、中華料理ツウになろう

中華料理は日本に伝来して以来、独自の進化を遂げています。日中では中華料理に関する様々な違いがありますが、それらを深く知ることで、より中華料理を楽しむことができます。ここで紹介した知識を身につければ、今日からあなたも「中華料理ツウ」です!

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