あなたのお気に入りがきっと見つかる!リキュールの魅力とその飲み方

2016年11月24日

バーなどで人気のリキュールは、味と香りとその色彩まで楽しめる大人の飲み物です。リキュールを使ったカクテルの中には、アルコールが苦手な人にも飲みやすいものもあり、女性にも人気があります。しかし、種類が多すぎて選ぶのに困ってしまうこともしばしば。そこで、リキュールとはどんな飲み物なのか、またおすすめのリキュールとその飲み方についてご紹介します。

リキュールとは

リキュールの定義は国によって異なりますが、基本的にはスピリッツと呼ばれる蒸留酒に果実やハーブの香味成分を加え、さらに砂糖やシロップなどの甘みと着色料などを加えて作った混成酒の一種です。日本では原料となる果実やハーブのエキス(糖分)が2%以上であることと定義されていますが、アメリカでは2.5%以上、ヨーロッパでは100g/L(約10%)とされています。リキュールの起源は古く、古代ギリシャの医師がワインに薬草を入れ、薬酒として処方したのが始まりと言われています。今のスピリッツをベースにしたリキュールが生まれたのは15世紀のイタリアで、これもまた医師が薬として処方していたスピリッツが飲みにくいということで、バラの香りをつけたことが始まりです。

リキュールの種類

リキュールは主原料である香味成分の種類によって4つに分類することができます。1つ目は「薬草・香草系」で、リキュールの起源ともなったものです。さらにスパイスなどを加えた複雑な味のものもあり、香りや苦みに特徴があります。2つ目は「果実系」で現在では最も製造量、種類が多いリキュールです。原料に果肉、果汁、果皮を使っていることから、フルーティーな味わいと爽やかな香りが特徴で、カシス、オレンジ、ライチ、桃など数多くの果物が使われています。3つ目は「ナッツ・種子系」で、コーヒーやカカオ、アンズの核(種の中身)などを原料としています。深みのある味が特徴で、食後酒やお菓子の風味づけとしても使用されています。これらのどの系統にも分類されないリキュールは、「その他」として分類され、卵やクリーム、ヨーグルトなどのたんぱく質や脂肪分を含むものです。日本に入ってきている銘柄はあまり多くはありませんが、まろやかでクリーミーな味わいを楽しめるリキュールです。

おすすめリキュールとその飲み方

おすすめのリキュールとして最初に挙げたいのは、数あるランキングでも必ずと言って良いほど上位に入るクレーム・ド・カシスです。日本には40以上の銘柄が輸入されており、カシスのエキス分を50~60%ほど含んでいるものが多く、ベリー系のフルーティーな酸味と甘味で女性にも人気があります。カシスオレンジ、カシスウーロンはあまりにも有名ですが、カシスを辛口の白ワインで割ったキールも大人の味わいが楽しめます。次におすすめしたいのはイタリア産のカンパリ。ビター・オレンジとハーブなど60種類以上の原料から作られたこのリキュールは、さわやかな苦みと澄んだ赤色が特徴の美しいリキュールです。柑橘類との相性が良く、オレンジジュースやグレープフルーツで割ったり、ソーダとミント、ライムを加えてモヒートにしたりして飲んでもいいでしょう。また本場のイタリアでは、カンパリにジンとベルモットを加えてオレンジのスライスを飾ったネグローニが定番で、お酒が強い人にはいいかもしれません。また、アーモンドのような香りのアマレットも試してみたいリキュールの一つです。この香りは杏仁豆腐の香りづけにも使われる、アンズの核によるもので、口に残る強い甘みとほのかな苦みが特徴です。アルコールに弱い人はジンジャーエールで割ったアマレットジンジャーが飲みやすいでしょう。アルコールに強い人には、ウィスキーを加えたゴットファーザーやブランデーを加えたフレンチコネクションもおすすめです。

まとめ

このように、リキュールはカクテルで飲まれることも多いですが、リキュールそのものの味を知るためにはストレートやロックで飲んでみるのがよいでしょう。また、リキュールはその種類の多さから、お酒の味を開拓中の20代の若者から、自分好みのお酒があるけれども少々冒険をしたくなった中年以上の人まで幅広く楽しませてくれるお酒です。お酒が苦手な人にも比較的飲みやすいカクテルもあるので、ぜひ自分好みのリキュールを探して楽しいひと時を過ごしてみてください。

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