ビールを深く味わうために知っておきたい豆知識

2016年11月24日

お酒を飲むことを趣味や喜びとしている人も多いのではないでしょうか。日本でも世界でもポピュラーなお酒のひとつといえばビールが挙げられますが、ビールにはあまり知られていない奥深い世界があります。早速その世界を探索してみましょう。

ビールの起源はかなり古い

ビールといえば何となくドイツを思い浮かべる人もいることでしょう。ドイツは1500年代にビール純粋令という法が制定され、どの国よりも先駆けてビールの味にこだわったという歴史はあるものの、ビールの発祥国はドイツではありません。実は紀元前4世紀のメソポタミア文明の頃にビールは生まれたとされており、ビールの起源は現在のイラク周辺、つまり中東ということになります。
ビールが誕生した初期の頃は神への捧げ物でしたが、人々にも分配されるようになり広く世界に知れ渡るようになりました。日本でも日本酒を神棚に置く習慣がありますが、メソポタミアのシュメール人も同じような感覚でビールを捧げていたのかもしれません。

ビール純粋令の精神は今に至るまで受け継がれている

ビール純粋令は16世紀に作られたドイツの古い法ですが、その法の精神は今もドイツの醸造所では受け継がれています。もちろん作り方の全てが昔のまま止まっているということではありませんが、ドイツ人の中ではビール純粋令のおかげでドイツのビールの質は守られてきたという自負があるため、ドイツのビール醸造業界では精神的な柱となっているのです。
発令された当時のビール純粋令では、大麦・ホップ・水のみを原料としてビールを作ることが定められており、それ以外のものを使ってはいけないという厳しいものでした。現在は酵母や砂糖なども入れても良いことになっており、またフルーツビールなどもあることから、随分昔よりも柔軟になっていると言えます。

ビールの種類は幅広い

一口にビールといっても、実はさまざまな種類があります。製造方法は主に上面発酵、下面発酵、自然発酵の3種類があり、さらにその下に醸造された地域や色などによってビールの名前が異なるという複雑なものになっています。更にはビールとコーラなどの飲み物を混ぜたものや、ノンアルコールビールまで登場しており、ビールはこれからも進化を続けていく飲み物なのかもしれません。

ビールは世界的に最も親しまれているお酒の一種で、これから先もきっと飲み継がれていくものでしょう。ビールにはたくさんの種類があるので、海外旅行に行ったときなどは現地のビールをいろいろと飲んでみるのも良い思い出になるかもしれません。

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