日本酒の中の日本酒!純米大吟醸のおすすめ5選

2016年11月24日

日本が世界に誇るお酒、それが日本酒です。日本酒は温度変化に応じた味わいを見せ、熱燗・ぬる燗・冷酒とどの温度帯でも安定した美味しさを発揮します。今回はそんな日本酒の中でも、米と米麹で作られている純米大吟醸にスポットをあて、特におすすめの5選を紹介。お酒好きの方は必見の内容です。

9ランクの最高峰「純米大吟醸」

日本酒にあまりなじみがない方から「種類が多すぎてよくわからない」という言葉を耳にすることがあります。それもそのはず、日本酒は製法によって9つもランクがあり、それぞれに呼び名があるのです。
9つのランクを下から順に並べると、普通酒・本醸造酒・特別本醸造酒・純米酒・特別純米酒・吟醸酒・純米吟醸酒・大吟醸酒・純米大吟醸酒となります。これを見てわかるとおり、一般に「純米」と名の付くものが高価になりがちです。純米と名の付く日本酒は、米と米麹だけで造られており、それ以外の日本酒は醸造アルコールを加えて製造されています。さらにその純米酒も米自体を研いでいき、中心のうまみが多い部分だけを使うことでランクがあがっていきます。
精米の度合が概ね50%以下で、なおかつ低温でじっくり発酵させた純米酒だけが「純米大吟醸」と呼ばれるのです。お米本体を半分以下に削ってしまう上に、製造にも時間と手間がかかるため、純米大吟醸酒は「日本酒の中の日本酒」ともいわれています。

おすすめの純米大吟醸酒

・獺祭(だっさい)
かわうそ(獺)の祭りという独特なネーミングが目を引く獺祭は、山口県の旭酒造から販売されています。酒造好適米(お酒造りに適したお米)の最高峰といわれる山田錦を使い、その磨き具合によって価格やグレードが異なる日本酒です。特に720mlで定価3万円を超える「獺祭 磨き その先へ」は「磨き2割3分」(お米本体の77%を削った状態)よりも上と呼ばれる幻の名酒。濃厚な味わいと飲みやすさで、あっという間に一升瓶を空けてしまう方が後を絶ちません。そのほか、「磨き2割3分」「磨き3割9分」など精米の度合いによって種類が豊富なことも特徴です。

・久保田 萬寿
日本酒界ではかなりメジャーなブランドですが、米どころ新潟が誇る純米大吟醸「久保田 萬寿」も日本酒を語るうえで外せないでしょう。するすると喉を通りすぎてしまうような飲みやすさが特徴で、やや辛口でありながらひっかかりがほとんどありません。

・八海山 純米大吟醸
こちらも新潟の地酒ですが、あの有名なコシヒカリの産地「魚沼」が生み出した名酒といえば「八海山」です。豪雪地帯である魚沼は、低温貯蔵がしやすく、高級酒を造るのに適した環境。決して飽きず、そして飲むたびに新たな感動を提供するといわれる八海山の純米大吟醸酒ですから、美味しくないはずがありませんよね。

・田酒 百四拾
青森県の酒造好適米「華想い」が生み出した純米大吟醸が「田酒 百四拾(でんしゅ ひゃくよんじゅう)」です。従来の田酒シリーズでは幻の酒造好適米と呼ばれる「古城錦」が
主流でしたが、品種改良によって生み出された華想いが、青森県の日本酒に新たな風を吹き込みました。ふくらみのある味と華やかな香りが特徴です。

・黒龍 火いら寿
黒龍は北陸清酒の最高峰のひとつとまでいわれる傑作で、純米大吟醸「火いら寿」は入手困難な高級日本酒として知られています。口いっぱいにひろがるみずみずしい香りと、
のように滑らかな喉越しで、飲んだ人を必ずファンにしてしまうという逸話もあるほどのお酒です。

まとめ

日本の気候とお米、そして清らかな水が生み出した最高峰の嗜好品、それが日本酒です。中でも今回紹介した純米大吟醸酒は、飲む人を大いに魅了する逸品ばかり。高価で入手困難なものが多いですが、ランクを少し下げてもまず外れがでにくいものばかりですので、ぜひ一度は口にしてみることをおすすめします。

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