一生に一度は訪れたい!ルーヴル美術館で絵画を120%楽しむには

2016年11月24日

フランスの国立美術館「ルーヴル美術館」といえば、世界最大にして最も有名な美術館。世界の名画が数多く展示される美術館は、芸術に興味がない人でも一度は訪れてみたいと思う場所です。しかし、世界最大というだけあって、満喫するためには、知っておいて損はないいくつかのポイントがあります。

ルーヴル美術館を訪れるために必須の基本情報

リシュリュー翼、シュリー翼、ドゥノン翼の3つの棟で構成されるルーヴル美術館には、絵画、彫刻、工芸品、古代美術などが8つの部門に分けて展示されています。元々12世紀にフランス国王のフィリップ2世によって要塞として建造され、その後王宮として使われていたという歴史のある建物は、それ自体も芸術的価値の高いもので、パリのセーヌ河岸と共に世界遺産として包括登録されています。また、3万5000点以上という展示品の多さと6万平方メートルもの広大な展示面積から、館内すべてを見て回るには少なくとも1週間はかかると言われ、時間が限られている場合には下調べが欠かせません。開館日は、火曜日を除くすべての曜日で、曜日によって閉館時間が異なります。料金は一般15ユーロ、18歳未満は入場無料となっており、水曜日と金曜日の夕方18時からの料金割引、一般無料の日もあるので、日程が合えば利用してみても良いでしょう。

見どころ満載のルーヴル美術館

ルーヴル美術館といえば、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザ」を始めとし、フェルメールの「レースを編む女」、ジャック・ルイ・ダヴィッドの「ナポレオン1世の戴冠」、ウェロネーゼの「カナの婚礼」など有名作品が多数展示されています。これらの作品は是非一度は自分の目で見てみたいものですが、ルーヴル美術館は先述のように王宮として使用されていたため、展示品の他にも天井の装飾画や庭園、1980代までその一角を財務省が実務室として利用していた「ナポレオン3世の居室」など見所が満載です。また、常設展の他にも特別展示室では企画展も随時開催されており、過去には「風俗画『日常を描く—風俗画に見るヨーロッパ絵画の真髄』」や「ルーヴル美術館の素描展 『ジョルジョ・ヴァザーリ』」などの展示が行われ人気を博しました。館内は写真撮影も可能(フラッシュ撮影は禁止)です。名画や気に入った芸術品を前に記念撮影をする時間も考慮して、事前に見たい場所を厳選しておくと良いでしょう。

時間を最大限に利用するための事前学習は必須!

なにしろ広大な館内を効率良く見て回るためには、事前学習が欠かせません。そのためのツールとしては、ガイドブックの他にも日本語対応のルーヴル美術館公式サイトで見学コースを検索したり、スマートフォン用アプリなどが利用できます。また、美術館入り口では、日本語対応のオーディオガイドを有料(一般5ユーロ)で貸し出しており、広い館内の位置情報や、作品、展示室の解説も見ることができるので便利です。実は貸し出しているオーディオガイドの一つは「ニンテンドー3DS」なので、館内で使用されているガイド機能を拡充した内容の「ニンテンドー3DSガイド ルーヴル美術館」の有料ダウンロードソフト(約1800円)も利用できます。また、来館者数は1日平均1万5000人にのぼるため、入場券の購入などにも時間がかかる場合があり、事前にオンラインで入場チケットを購入すると時間の短縮になるでしょう。ガイド付き現地ツアーに参加したり、他の美術館との共通チケットである「パリ・ミュージアムパス」を購入すれば、専用の入り口から入場できるため、待ち時間もありません。

まとめ

このように、ルーヴル美術館を堪能するためには、多くの人が訪れる館内を効率良く回ることが求められます。最低でも数時間は広い館内を歩き回ることになるので、歩きやすい靴で出掛け、限られた時間の中でお目当ての作品をゆっくりと鑑賞するためにも、美術館を訪れる前にしっかりと予習しておきましょう。一度入館してしまえば楽しみ方は人それぞれです。あなたも優雅な宮殿での美術鑑賞を満喫してみましょう。

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