疲労回復には睡眠時のあのホルモンの働きがあった!

2016年11月24日

日頃からしっかりと満足のいく睡眠をとることは意外と難しいもの。何時間寝ても疲かれが取れないなど、睡眠について色々悩むことは現代人ならよくあることではないでしょうか。久しぶりに運動したら次の日に疲労感が、という身体的な疲労もそうですが、日々の疲れがいっこうに抜けないような精神的な疲労もつらいですよね。今回は、なぜ寝ても疲労が抜けないのか、そのメカニズムと改善方法をご紹介します!

睡眠の質を左右する“睡眠ホルモン”

睡眠の質は、睡眠の前後に分泌されるホルモンが関係しています。そのホルモンはメラトニンと呼ばる眠りを誘うホルモンで、睡眠中には深い眠りを促します。このメラトニンは目覚めてから14~16時間後に分泌され始め、分泌が始まってから大体1~2時間で睡眠に入りやすくなります。つまり、夜に眠気が来るのはメラトニンの分泌が始まったサインということです。そして夜中にはメラトニンが大量に分泌され、深い睡眠に入ることができるのです。

メラトニンのもつ繊細な特性とは

メラトニンはとても繊細で、照明や太陽の光に反応して分泌が減ってしまいます。そのため、寝る前にスマートフォンを使用したりテレビを見たりすると、その液晶の光が原因でいつまでたってもメラトニンが分泌されず、眠気が起きにくくなってしまいます。逆に朝に光を浴びるようにすれば、目覚めがよくなります。この光に対する特性を上手く利用することで、朝の気分をすっきりさせることができるのです。しかし、メラトニンの分泌量は年齢を重ねるごとに減っていく傾向にあります。これが、高齢者の方が早起きだったり、夜中に何度も目が覚めたり、睡眠時間が短いといわれたりする原因の一つです。

メラトニンがもつ2つの大切な働き

メラトニンの効果として、抗酸化作用があります。抗酸化作用には細胞の新陳代謝を活性化し、疲労回復や老化防止などの効果があるといわれています。また、前述のとおりメラトニンには睡眠導入作用があります。しっかりと疲労を取るためには浅い睡眠ではなく、深い睡眠に入らなければなりません。メラトニンには分泌量が多いほど深い睡眠に入ることができるという作用があるため、分泌を妨げないように寝る前にテレビなどの強い光を浴びない、寝るときは暗くするなどの習慣をつけるとよいですね。

これからはメラトニンを意識して快適な睡眠を

メラトニンは私たちの睡眠にとても重要な働きをしています。そのメラトニンの働きを妨げないように、寝る前に強い光を浴びないということに気をつけましょう。寝るときにどうしても部屋が暗くならないという方はアイマスクを導入してみると、それだけでもだいぶん改善されるでしょう。

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