取得して損はない!介護の現場で役立つ資格

2016年11月24日

内閣府が発表した平成27年版高齢社会白書によると、日本は65歳以上の高齢者の割合が26%、つまり4人に1人以上がお年寄りという高齢化社会です。しかも、今後ますます高齢化が進み、2060年には65歳以上が2.5人に1人、75歳以上が4人に1人という超高齢化社会になるという試算さえ出ています。こんな日本ですから、介護関係の有資格者は、今後ますます重宝がられる存在になるはずです。そこで、持っていて損のない介護関連の資格についてご紹介します。

現場で必須の資格はステップアップ型

介護の現場で必須の資格と言えば「ホームヘルパー2級」。集中して勉強すれば最短1カ月くらいで取得することができる初級者向けの資格です。ホームヘルパー2級でしばらく仕事を続けたら、次は「ホームヘルパー1級」を受験します。これは、現場での責任者として働くなら取っておかなければならない資格で、介護福祉士を受験する際にも必須となります。実務経験を3年以上積んだら、介護関連唯一の国家資格「介護福祉士」に、5年以上の実務経験を積んだら「ケアマネージャー」にチャレンジできます。介護保険を使ったサービスを行うためには、ケアマネージャーが作成したプランが必要なため、有資格者は引く手あまたです。ただし、合格率は2割程度の難関資格ですから、働きながら取得するためには、計画的な勉強が必要です。

数日の勉強でも取得可能なお手軽資格

介護業界で働く人は、何も介護実務を行う人だけではありません。介護の保険点数などを計算する「介護事務」を始め、車いすを押したり目の見えない人の移動を助けたりする「ガイドヘルパー」や、デイサービス、訪問介護などの際に介助を行う「介護予防運動指導員」も今後需要や増えることが予想されます。

組み合わせればさらなるステップアップが見込める資格

介護系の資格には、福祉系の資格を組み合わせると活躍の場が増えます。例えば「福祉用具専門相談員」は、福祉用具を貸し出す事務所には必ず配置しなければならない資格者ですし、「社会福祉士」は、医療機関だけでなく、公共施設や行政機関でも需要のある資格です。「福祉住環境コーディネーター」は、身体の不自由な人が生活しやすいバリアフリーの住環境を提案する資格で、3級、2級1級に分かれています。主催の東京商工会議所のデータによると3級と2級の合格者は50%ほどなのに対して、1級の合格者は約5%しかいない難関資格ですから、1級を取得していると一目置かれるはずです。

家族の介護をするときにも役に立つ

介護系、福祉系の資格は、介護の現場で仕事をするときだけでなく、自分が家族を介護する立場になったときにも役に立ちます。家族の介護を依頼するときや、バリアフリーに住まいをリフォームするとき、資格取得者の目で問題がないかをチェックすることができます。これから需要が増えることが予想される介護の資格は、持っていても損のないものばかりですから、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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