肥満の原因は女性ホルモンバランスの乱れだった!?

2016年11月24日

女性のほとんどは10歳を過ぎると初潮を迎え、50歳を過ぎて閉経するまでの約40年間を月に一度ある月経とそれに伴うホルモンバランスの増減を繰り返す宿命にあります。しかし、月経の周期が乱れたり、月経痛があったりと一筋縄ではいかない人も多くいます。その原因は女性ホルモンのバランスが乱れていることにあり、それは月経の不調だけでなく、肥満の原因にもなってしまいます。

エストロゲンが減ると空腹ホルモンが増えてしまう

女性ホルモンは主に卵胞ホルモンであるエストロゲンと黄体ホルモンであるプロゲステロンに分かれます。このうち、美肌を維持するエストロゲンは月経直後から排卵にかけて増えてゆき、妊娠の継続をサポートしたり女性の体を守ったりする作用があるプロゲステロンは、排卵から月経にかけて増えていきます。どちらかのホルモンが増えると、片方のホルモンが減るといった風にバランスを保っています。このうちエストロゲンが減ってしまうと満腹ホルモンであるレプチンが減り、空腹ホルモンであるグレリンが増える影響で食欲が増えてしまいます。しかも、レプチンには内臓脂肪を燃やす作用もあるため、これが減ってしまうと内蔵脂肪が増える原因にもなってしまいます。

エストロゲンの分泌が減る原因は?増やすには?

プロゲステロンが増える時期には自然とエストロゲンの分泌は減ります。つまり、月経前になると水分を溜め込みやすいということも相まって痩せづらくなってしまうのです。しかし、それ以外の時期にエストロゲンが減ってしまうのは冷えやダイエットのしすぎ、ストレス、食生活の乱れが原因です。
エストロゲンの分泌を増やすためには趣味や恋などに没頭して脳に刺激を送ることが最適です。ストレスをほどよく発散しつつ、1人で抱え込まないことが大事です。そしてバランスの取れた食事をすることも大切。ダイエットが必要だから、と偏った食生活を送ってしまうと、結局は内臓脂肪を貯めこむ原因となり太ってしまいます。夜更かしや運動不足も大敵なので、なるべく日付が変わるまえには眠るようにして、ウォーキングなどの適度な運動も心がけることが肥満を予防することに繋がります。

まとめ

女性にとって肥満の原因となる女性ホルモンバランスの乱れは生涯を通して向き合っていかなければならない問題です。閉経を迎えると、よりエストロゲンの分泌は減って内臓脂肪を貯めこむことになります。過剰に食べたりすることをせず腹8分目に控え、運動をしたり早寝を心がけたりしつつ、さらにはエストロゲンと似た働きをする大豆由来のイソフラボンを摂取したりと、若いうちからホルモンバランスを気にする生活をしておけば将来的にも肥満を予防できるかもしれませんね。

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