もしかして病気のサイン?!片側だけの肩こりにご用心!

2016年11月24日

パソコンは1人1台という時代に突入し、さらにスマートフォンやタブレットの普及により仕事だけではなくプライベートでも目を酷使するようになり肩こりがひどいという人が増えてきています。人間の体は基本的には左右対称であり、目を酷使している場合は両方の肩がこるのが普通です。そのため、片方だけの肩がこっている場合は、それが隠れた病気からのサインかもしれないので注意が必要です。

肩こりが発生するメカニズムとは?

肩こりの主な原因は無理な姿勢を続けたり、目を酷使したりすることによる筋肉の血流障害です。首から肩、背中にかけて広がる僧帽筋が同じ姿勢を取ることで弾力性を失います。そこに疲労が溜まってしまうと、硬くなった筋肉や溜まってしまった乳酸などの刺激でその周辺を通る末梢神経が圧迫されることになります。神経に傷がつくと血行不良を起こし、しびれや違和感、酷くなると痛みや吐き気を感じるようになってしまいます。この状態を肩こりと言います。

片側だけの肩こりで特に危険のないものは?

片側だけの肩こりの全てが危険というわけではありません。例えばもともと顎関節症が右側にある場合は、右側だけに余分な力が入るために、片方の肩がこってしまうことがあります。また、どちらかの腰や膝の調子が悪いという場合にも、筋肉が引っ張られて、どちらかの肩が異様にこってしまうなんてことも。
一つの判断基準として、ストレッチをしてみるとよいでしょう。ストレッチで肩こりが改善されるようであれば、心配のないケースが多いようです。

片側の肩こりで注意したほうがいいものは?

注意したほうがいい肩こりは、ストレッチや鍼灸、整体などで改善されないものです。この場合、心臓や肝臓、胆のうなど内臓疾患からのサインである可能性があります。例えば、左側の肩や背中がこったり、胸にかけての痛みが出たり、左手の小指が痛くなったり、だるくなったりする場合には心筋梗塞後症候群である疑いがあります。
また、胆のうや胃腸の調子が悪いときには、右肩にこりが発生します。胃腸の病気の可能性がある場合は背骨と肩甲骨の間あたりが痛みやすく、片側の肩甲骨や右肩が全体的に痛む場合は肝臓障害が潜んでいる可能性も。さらにこの場合、胆石の可能性も否定できません。胆石症を発症する人の6割は女性だと言われているので、女性は特に注意が必要です。右の脇腹が痛く、右肩がこっているという状態が続く場合は胆石症を疑ってみるとよいでしょう。普通の肩こりよりも痛みが強くて「何かおかしいな?」と感じたら、すぐに病院に行くことをオススメします。

まとめ

現代病の代名詞とも言える肩こりですが、危険性が低いものでも放置していたら悪化することがあります。悪化してしまうと、痛みで仕事や趣味に集中できないなど、生活に支障をきたしてしまうでしょう。肩こりがある人は、一度自分の肩こりがどんな状態なのかを把握して、もし片側だけにずっとこりがあるようなら、とりあえず病院に行って診察してもらった方がいいかもしれませんね。

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