年忌法要のうち一番大切とされる一周忌の進め方

2016年11月24日

法要とは、故人を偲び冥福を祈る仏教の儀式です。仏教寺院の僧侶に経をあげてもらう法要に加え、会食を行うことを法事といいます。この法事・法要のうち亡くなってから百か日までを忌日法要といい、一周忌以降を年忌法要というのです。年忌法要のうちでもっとも大切とされている一周忌の進め方について、つぎに説明します。

法事・法要を行う日程は?

法事・法要は行う日が決まっています。故人が亡くなってから49日までの期間に7日毎に法要を行うのが本来のやり方です。しかし現在は、初七日と、四十九日で法要を行うだけで済ます場合が多くなりました。さらに一周忌、三周忌、七回忌となるに従って、親族、家族など内輪だけて行うことが多くなります。
この年毎に行う法要を年忌法要といい、その中で一周忌が最も重要とされています。一周忌には、遺族の他に親族から知人までを呼び、僧侶による法要のあと、会食を行います。この一周忌までが喪中ということになり、年賀状などを控えることになります。

一周忌の進め方

まずは日程を決めなければなりません。故人が亡くなってから1年目に行うのが決まりですが、実際には参加者の便宜をはかり、直前の土日祝日に行うのが普通です。法事を行う場所は、自宅でも良いですし呼ぶ人数によっては会場を借りても良いでしょう。
お寺からも知らせは来るかと思いますが、こないようならばこちらからお寺に一周忌を行う旨を知らせる必要があります。また招待客に対しては、ひと月前には案内状を送りましょう。親族だけで行う場合には、案内状を送らずに電話だけで案内を済ますという方法もあります。
自宅で行う場合は料理の手配が必要となります。またお寺で行う場合も、お寺で料理を手配していただけるのか、こちらで手配する必要があるのか確認をしましょう。ホテルなどでプランとして会食が用意されていれば良いですが、法要の会場と会食場所が別の場合は、レストランなどの予約をしておく必要があります。
お返しの準備も忘れないようにしてください。石鹸やお菓子など消費されて、あとに残らないものが一般的です。当日の交通手段も検討してください。駅から離れた会場などの場合には、招待客の移動方法を考えておく必要があります。当日は早めに会場入りし、お客様を出迎える準備をしましょう。遺影や位牌など、大切なものを忘れないようにしてください。

まとめ

法事の準備は、二ヶ月ほど前から動けば、慌てることもないでしょう。ひと月前に案内状を送付するようにすれば、招待客に余計な負担をかけることもないはずです。法事の準備やお知らせは早めに行い、法事の当日には故人を偲ぶことに専心できるようにしてください。もっとも大切なことは、故人の冥福を祈ることなのです。

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