初めての育児、子どもが生まれてからの行事とは?

2017年12月21日
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子どもが生まれると家族や親せきと共にお祝いをする行事が増えます。準備するものが多かったり日取りをセッティングしたりと大変なこともありますが、子どもの健やかな成長を願うには欠かせない行事です。ここでは子どもが誕生してから7歳までの大きな行事と言える「お宮参り」「お食い初め」「七五三」について紹介します。

初めての行事とされることが多い「お宮参り」思い出に食事や記念写真も

子どもが生まれ、約1カ月後に氏神様に子どもの誕生を報告し祈願するのが「お宮参り」です。子どもが誕生して7日目に行う「お七夜」という行事もありますが、出産後間もない母親の体調を気遣い特に何もしない家庭もあります。そのためこのお宮参りが出産後初めての行事として行う家庭も多いでしょう。

お宮参りはその土地の氏神様(神社)に成長を祈願してもらうのが一般的です。厳密に言うと男の子は生後31日目、女の子は生後33日目に行うとされています。しかし生後1~2カ月の間に、母子の体調を配慮して日時を決めた方が良いでしょう。(※1)

赤ちゃんにはベビードレスの上に祝い着といった着物を着せることが多い傾向です。ただお宮参りの記念写真を撮るなら、写真館でお宮参り用の祝い儀を無料で貸してもらえることもあります。母親の服装は着物でも良いですが、授乳がしにくいとの理由からワンピースやスーツの方も増えています。(※2)

持ち物で忘れてはいけないのが神社でお祓いをしてもらう際に供える「初穂料」です。のし袋に初穂料と書き下段にはフルネームで赤ちゃんの名前を書きましょう。神社によって異なりますが目安として5,000円~1万円ほど納めることが多いです。(※3)基本的にお宮参りは神社での祈願をすることですが、その後集まった親戚で食事をしたり、写真館で記念撮影を撮ったりする家庭が増えています。ホテルやデパートでは食事も写真撮影もセットになったプランなどがあります。「だれを呼ぶか」「どんな1日の流れにするか」などを決め、少なくともお宮参りを行う10日前には神社や写真館、食事場所での予約を行いましょう。(※4)

成長を願い祝う「お食い初め」食べ物に困らないよう祈願する大切な行事

「お食い初め」は、子どもが初めて大人と同じものを食べるという成長のお祝いです。「百日(ももか)の祝い」や「百日祝い」とも言われています。多くの地域で生後約100日目に行う行事とされています。ただ絶対に100日目といった決まりはなく、その前後の時期の祖父母など親戚が集まれる日を選んで行うようにしましょう。

祝い膳として子ども用の茶碗や箸などの食器をそろえます。漆器などを用いるのが通例ですが、離乳食用のベビー食器を買いそろえ、それを使う家庭も増えています。(※5)メニューとしては「鯛などの尾頭つきの焼き魚」「煮物」「汁物」「香の物」「白米か赤飯」を用意します。また地域によってはお祝いの「紅白もち」、丈夫な歯が生えるように願う「歯がため用の青い小石」などを添えることもあります。(※5)

お食い初めとはいっても、実際に子どもに食事を食べてもらうわけではありません。長寿にあやかるという意味で、その場にいる年長者が子どもを抱き、子どもに食べさせる真似をします。男の子なら祖父が、女の子なら祖母が抱っこして食べさせる真似をすることが多いでしょう。「百日の一粒食い」といって、ごはんをひと粒だけ口に入れてあげても良いです(※6)。

お食い初めは子どもが「一生食べ物に困りませんように」と祈りをこめた平安時代から伝わる伝統行事です。ただ鯛の尾頭付きや、子ども用の食器など家庭で用意するのはなかなか大変なものもあります。レストランやホテルでお食い初めをお願いすれば、食器の用意や料理の手間が省けることもあるでしょう。(※7)

日本の代表的伝統文化「七五三」年齢や日にちも都合の良い時期を選ぼう

「七五三」は毎年神社などで行われる、日本の代表的な伝統文化です。一般的には数え年で、3歳は男女ともに5歳は男の子、7歳は女の子を対象にお祝いをします。ただ地域によって男の子は5歳のときだけ、女の子は3歳と7歳でお祝いをすることもあります。また兄弟がいる場合、それぞれの年齢が七五三に近い時期にまとめてお祝いを済ませることも多い傾向です。(※8)

数え年にこだわらず、兄弟関係や子どもの生まれた時期により行っても良いでしょう。七五三の流れとしては、子どもに着物を着せて地元の神社などに出向き参拝や祈祷をします。その後写真館などで記念写真を撮り親族全員で食事をするといったことが多い傾向です。七五三は正式には11月15日となっていますが、10~12月のころの大安などを選んで行うことが一般的です。

仕事の都合や幼稚園の休みの日に合わせて、1カ月くらい前には神社に予約しておくと良いでしょう。この時期だと写真館は混むことが多いため、写真だけ夏の時期に前撮りをする家族も少なくありません。前撮りは通常の七五三の時期より料金が安く設定されていることもありおすすめです。また参拝後の写真撮影は疲れていて子どもが不機嫌になることもあるため、写真は別の日に撮っておくと良いでしょう。(※9)

七五三は多くのケースで子どもに着物を着せます。男の子は紋付袴、3歳の女の子は着物の上に袖のない被布、7歳の女の子は本裁ちの友禅に帯を結び上げ、大人と同様の装いをします。ただ七五三は洋装で済ますことも可能です。その場合男の子はスーツ、女の子はワンピースなどのフォーマルな服装を選ぶようにしましょう。両親の服装に決まりはありませんが、一般的には着物やスーツで参拝することが多いです。(※10)

思い出づくりのためにも、行事を大切にしよう!

子どもが生まれると、その年齢に沿ったお祝い行事がさまざまあります。しかし行事1つ1つを完璧に行おうとすると準備に手間取ったり、とてもお金が掛かったりしてしまいます。ただですら育児は大変なことも多いので行事はあまり無理をせず、各家庭が行える範囲で楽しみながらやるのが良いでしょう。簡単でも子どものためのお祝い行事をすることにより、その時期にしか体験できない貴重な思い出にもなります。”

※1らくらくらし【子供のお宮参り】時期や服装、初穂料のお話
※2妊娠育児の情報マガジン「ココマガ」初めてでも安心!お宮参りの準備と当日の流れ
※3らくらくらし【子供のお宮参り】時期や服装、初穂料のお話
※4ママリお宮参り後の食事会の費用は誰が払う?相場や先輩ママの体験談も紹介!
※5らくらくらし【お食い初め】100日祝いに準備するもの・料理を食べさせる順番解説
※6岡山子育て応援サイトこそだてぽけっと子どもが産まれてから7歳までのお祝い行事について
※7お食い初めの歴史と背景 « お食い初めのことならお食い初め.com
※8四季折々ちょこっと生活術七五三は何歳でお参りするのが本当?
※9こそだてハック妊活・妊娠・出産・育児が””もっと楽しくなる””情報サイト七五三とは?時期はいつ?男の子と女の子で違いがあるの?
※10らくらくらし【七五三】男の子・女の子で変わるお参り年齢時期と服装も解説

ライタープロフィール
くまちびさん
【くまちびさん】
東京都在中、幼稚園教諭、保育士などを経て現在はwebライターとして活躍中。保育記事や待機児童問はもちろん、美容記事や生活に関わる主婦目線の記事が得意です。またクレジットカード、脱毛など専門的な記事も分かりやすく書いており、幅広い分野の記事に対応しています。
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