落ちたくない!住宅ローンの審査基準ってなに?

2017年12月27日
落ちたくない!住宅ローンの審査基準ってなに?

住宅を新築しようという時に一括でというのは難しいものです。そんな時に検討するのが住宅ローンでしょう。住宅ローンを組むためには審査が必要になりますが、落ちるかもという不安があります。今回は、住宅ローンに落ちる理由などを見ていきます。

信用情報に傷がある

住宅ローンの審査に落ちるケースでまず一番に考えられるのは、信用情報が芳しくないということです。信用情報とは、他社からの借入れ状況、返済状況などの情報になります。この信用情報は信用情報機関というところが管理しているのですが、クレジットカード料金の支払いや借入れしたお金の返済の遅延・延滞、債務整理などを行っていると事故情報として「異動」という表記が登録されてしまいます。これがあると、いわゆるブラックリストに入っているということで、返済能力がないまたは信頼できないとなりローンは組めないのです。もし心当たりがあって不安でしたら、信用情報機関に情報の照会を行って確認してみてください。「異動」という表記があればそれは何年間かは消えずに登録されているので、しばらく住宅ローンを組むのは難しいでしょう。

借入れが関係している場合も

信用情報機関に「異動」登録がなくても借金がネックになって落ちるケースはあります。これは一つのみで落ちることはあまりありませんが、いくつかの事象が重なって落ちてしまう可能性があるのです。まずは消費者金融から借金をしていて返済の遅延を度々していた、ということです。返済の遅延があるとそれも信用情報に記録されます。異動ほど深刻ではありませんし返済を順調に積み重ねればその情報は2年ほどで消えますが、何度も繰り返して遅延の情報があると印象はよくありません。

また、消費者金融で借入れがあるということ自体が原因になることもあるのです。都市銀行などのメガバンクではこの傾向が強く、地方銀行の方が問題にはならないという傾向にあるようです。

消費者金融でなくても、すでにローンがあるといった場合も注意が必要です。自動車ローンやクレジットカードのリボ払いなどが当てはまるのですが、これらは返済負担率という年収あたりこのぐらいは貸してもいいという額の計算に算入されますから、あまり高額なローンがすでにあると厳しいかもしれません。”

銀行の融資基準に足りていない

融資の申し込み条件を満たしていなければ、そもそも審査に通ることはできません。

まず、勤続年数ですが、多くの銀行は勤続3年以上となっていますが実際は1年以上なら審査してくれるところが多いようです。しかし1年に満たないということだと難しいでしょう。雇用形態も関係してきます。住宅ローンの場合は高額ですから、銀行側で契約社員や派遣、パートなどでもOKとなっていても実際のところ厳しいのが現実です。雇用が不安定だと返済ができなかったりするのではというリスクを考えるので、正社員以外だと審査は厳しいものになります。

また、融資するための最低年収というのも銀行ごとに定めていますからそれを満たしていなければ、当然ながら審査には落ちてしまいます。きちんと確認してから申し込みましょう。同じように融資できる物件にも基準があります。新築の場合はほとんどこの基準で落ちることはないですが、たとえば土地の面積が小さすぎるや違法建築だったりすると、審査に落ちてしまいます。

リスクがあると落ちる可能性も

とにかくリスクを嫌うのが銀行ですから、少しでも不安要素があってそれがいくつも重なれば落ちてしまう可能性は高いです。

まず、一発で落ちてしまうのが税金、つまり所得税や住民税を払っていない場合です。正社員として会社に勤めていれば、給料から天引きされている場合が多く払っていないというケースはあまり考えられませんが、会社側で払っていないこともあり得なくはありません。その時には自分で確定申告をするのですが、これがなされていないと融資してくれませんので注意してください。

独身での申し込みもリスクだと考えられています。これは結婚した場合に家を売るのではと危惧されるからなんです。男性でも女性でも、結婚して子どもができたら手狭になるようなマンションの住宅ローンだと、後々のことを考えて銀行側も慎重にならざるを得ません。

結婚しているけれども、申し込みが奥さん一人というケースもリスクだと考えられて落とされる可能性があります。この場合ほとんどは、旦那さんがローンを組めない事情があるとみなされて落とされてしまうのです。申し込み時は原則として、旦那さん一人か、もしくは夫婦で揃って申し込みしましょう。奥さん一人の場合には、旦那さんを連帯保証人にすることが条件になることが多いです。連帯保証人も信用情報を調べられますから、ローンを組めない事情があると連帯保証人になれずに、審査に落ちてしまうこともあるでしょう。

自分の状況を良く把握して申し込みを

このように、住宅ローンの審査に落ちてしまう理由はいくつかあります。落ちてしまっても理由は教えてくれないものですから、何が原因だったのか不安になってしまうことでしょう。今回見てきたような、審査に落ちてしまうケースに自分が当てはまっていないか、しっかりと把握して改善できるころがあれば改善してから申し込みをしてみてください。

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