ニキビで困っている方はもしかしたら乾燥肌かもしれません、しっかりスキンケアできていますか

ニキビと聴くと皮脂の分泌が多いとできやすいと漠然と捉えていませんか。乾燥肌なのにニキビができて困っていると言った方もいるようです。実は乾燥肌とニキビはとても関係が深く乾燥肌が原因でニキビができると言ってもいいのです。ですから正しいスキンケアで乾燥肌を防ぎましょう。

乾燥肌とニキビの関係について

ニキビの原因は毛穴が角栓で詰まることです。出口のない毛穴に皮脂が分泌されて溜まることでニキビになります。皮脂が過剰に分泌されても毛穴が詰まらなければニキビになりません。肌には角質層と言われる薄い層があります。この角質層は皮脂膜と天然保湿因子、細胞間皮質で出てきていて、肌を保護しています。これがよく言われる肌のバリア機能です。乾燥肌とは、この角質層から水分が減っている状態のことをいいます。水分が不足すると角栓がでやすくなり、毛穴が詰まりやすくなります。

ですから乾燥肌になるとニキビができるのです。では、どうして皮脂の分泌が多いとニキビになると言われるのでしょうか。乾燥肌は水分が不足していることで肌のバリア機能が低下している状態です。バリア機能が低下するとなんとか回復しようとする機能が働いて不足している水分を補うために皮脂が過剰に分泌されるのです。そのことから皮脂が多いとニキビができると勘違いしてしまうのです。一概には言えませんがオイリー肌と思っていても実は乾燥肌が原因で皮脂の分泌が過剰になっていることもあるため気をつけて下さい。

ニキビが悪化する原因

毛穴が詰まって皮脂が溜まるだけのニキビであれば、皮脂が出れば治ります。ですがここに細菌が入ってしまうと炎症を起こして赤い肌になってしまいます。もっともよく知られているのが顔のニキビを悪化させるアクネ菌です。このアクネ菌は常在菌で普段から人の肌についています。但し肌に着いているだけでは何の問題もありません。空気が苦手で皮脂を好む性質を持っていることが厄介なのです。

ニキビはアクネ菌が増殖するには最適な環境ですから、一気に増殖して皮脂を分解して毒性のある物質に変えてしまうことで炎症を起こしてしまうのです。アクネ菌ほど知られてはいませんが、マラセチア菌もニキビを悪化させます。こちらは顔ではなく、背中や二の腕などの肌の厚い部分にできるニキビに入り込むことが多い菌です。マラセチア菌はカビの一種ですので自然治癒するのが難しいため、医療機関の受診をお勧めします。アクネ菌と同じようにケアしても治りませんので勘違いしないようにしましょう。

ニキビの治し方、ポイントは肌を清潔に保つこと

ニキビを悪化させないためには肌を清潔に保つことが大切です。気になっても触ってはいけません。手に着いている雑菌が炎症を悪化させるからです。顔を拭くときは清潔なタオルを使い、毎日キッチリと換えましょう。シャンプーや洗顔料が残っていると乾燥肌の原因になりますからしっかり落として下さい。ニキビの治し方は化粧水によるケアが最適です。抗炎症作用のある化粧水を使います。抗炎症作用の成分としてはサルチル酸と甘草の2つがありますが、サルチル酸は刺激が強いため乾燥肌には向きません。甘草の化粧水は低刺激で保湿効果も期待できるためお勧めです。

ニキビ跡を残さずに治すためにビタミンCが配合されているものを選びましょう。ビタミンCはメラニン色素の沈着を防いでくれますからニキビ跡やシミを防いでくれます。洗顔料に使用されている合成界面活性剤は皮脂を落としすぎるので、皮脂の過剰分泌を招くため、泥タイプの洗顔料が最適です。最後に保湿ですが乾燥肌は肌のバリア機能を低下させますからしっかり保湿できる化粧水でケアしましょう。保湿成分としてはヒアルロン酸やスクワランが配合されている化粧水かお勧めです。

正しいスキンケアの順番で乾燥肌を防ぐ

スキンケアの順番は洗顔からです。そのあと肌を整えて最後に保湿します。まずはじめに洗顔で顔の汚れを落とします。汚れが残っていると保湿しても効果がありませんからしっかり洗います。洗顔後、肌が適度に突っ張る感じが最適です。突っ張っていないと皮脂が残り過ぎて汚れが落ちていない場合があります。反対に洗顔後しばらく突っ張りが続いていると皮脂が落ちすぎているため注意しましょう。洗顔前にクレンジングでメイクを落としますが、メイクの油分と同時に皮脂も落ちてしまうので乾燥肌の人はクレンジングに時間をかけないようにします。

洗顔のポイントは洗顔料をしっかり泡立てることです。手でゴシゴシ擦するのではなく、泡で汚れを浮かせて洗い流します。すすぎはしっかりして汚れを残さないように。肌を整える化粧水は洗顔後すぐに行います、手にとってパッティングするのではなく、手のひらで顔を包み込むようにしてしっかり浸透させるようにして下さい。最後に乳液などを使用して保湿します。化粧水で水分を補給してもどんどん蒸発してしまいますから、乳液などを使用してフタをすることで乾燥肌を防ぎましょう。