海外旅行では海外旅行保険が必要不可欠

2018年1月25日

海外旅行の渡航者の増加に伴い、海外旅行の渡航先で何らかのトラブルにあう日本人の数が増えてきています。このトラブルの内容は事故、病気などの疾病や盗難などがありますが、海外旅行保険に加入する事で損害をおさえる事が可能です。今日は海外旅行保険の必要性について書いていきます。

大手旅行代理店の調査でも渡航先のトラブルは増加傾向

大手旅行代理店の2016年度の調査でも、海外旅行における事故発生率は3.4%で渡航者全体の29人に1人の割合で事故にあうデータが発表されています。内容としては保険金支払いが1件あたり300万円を超える高額医療費用事故70件発生、その内支払いが1000万円を超える事故は7件と多くなっています。

この理由は海外での医療費が日本と比較して高額である事が多く、また医療通訳費や帰国のための医療搬送費など海外旅行特有の費用がかかる事も特徴です。また最近は高齢の旅行者が増加している事もその要因です。大手旅行代理店の調べでも65歳を超えるシニア層の事故が高額医療費用事故全体の半数弱を占めています。シニアの方は肺炎などの呼吸疾患、心疾患や転倒などによる骨折などにあう可能性が高く、65歳未満の方よりも4倍も高い事故発生率となっています。

海外旅行保険で多い事故保険支払いとは

海外旅行での事故で最も多い補償項目は2016年の大手旅行代理店の調査結果で「治療・救援費用」となっています。これは全地域で全体の費用の半数を超える51.5%です。この費用は事故現場からの搬送費用、または入院した際の家族の現地への渡航費用も含まれます。また、前年比で約2.5%増えています。

次に多い事故が携行品損害です。これは現地での手荷物等の盗難破損の事故です。パスポート、スーツケース、スマホ、カメラ等の手荷物が被害にあっています。3番目に多い費用が旅行事故緊急費用です。これは航空機の遅延や欠航、航空会社に預けた手荷物が現地に到着しないトラブルのために要した費用を補償する費用です。臨時の交通費や宿泊費などが保険金として保険会社から支払われます。

海外旅行特有の費用負担が掛かります

海外旅行でトラブルにあうと日本国内では考えられない事で費用が掛かる事が多くあります。まずは治療費が高額になる事です。また生命保険や医療保険に加入していても現地では立て替え払いをしなければいけません。そのため多額の現金が立て替え費用として必要になってきます。また一人旅の時などには疾病や怪我で動けなくなると、身の回りに世話をしてくれる人が国内の様にはすぐに駆けつけられません。家族を呼ぶのにも多額の渡航費がかかってきます。すぐに現地へ向かう必要があるためチケット代の安いタイミングで行けるケースはまれで、旅費も高額になる可能性があります。

この様に海外旅行で病気や怪我、トラブルにあうと思いの他費用が高額になる場合が多いです。また、海外では治療に際して医療機関に支払い保証ができないと十分な治療サービスを提供してくれないケースもあります。海外旅行保険に加入していれば保険会社が提携病院を紹介してくれるサービスもあり治療レベルも保てます。

死亡した場合は治療費が無くても高額な費用が必要

海外では仮に突発的な疾病で治療費が掛からない病状で死亡した時も高額な費用が掛かります。損害保険会社の事例ではサイパンのホテルの部屋で突然気分が悪くなり、病院への搬送中に死んだ男性の場合は3200万の費用が掛かりました。これは日本からの遺族が救援者として駆けつけたサイパンまでの渡航費、また現地から日本までの遺体の輸送費です。遺体を現地でだびに付すわけにはいきません。遺族の救援費用も、ハイシーズンでの渡航となると高額になる可能性があります。

また現地に到着してから遺体を日本に輸送するための各種証明書、現地での手続きに多くの日数を要し必然的に渡航費用も膨らみます。遺体の搬送も海外からではあらかじめ防腐処理が必要で、その手続きや手配といった事での費用が多く掛かってきます。

クレジットカードの限度額を超える費用が掛かる場合も多くある

海外旅行保険はクレジットカードに付帯されているため必要が無いという方もいます。しかしクレジットカード付帯の海外旅行保険には色々な制限がある場合があり注意が必要です。補償に関しては渡航費用の支払いをカード会社で支払った場合のみ補償する会社や、補償が死亡と後遺症に限定している会社もあります。クレジットカードの限度額を遥かに超える高額な治療費用が掛かるケースも海外では多いです。海外旅行保険に加入していれば提携病院でキャッシュレスで治療が受けることができ限度額の心配が不要です。

また補償に関しては死亡や後遺障害を手厚く補償するカード会社が多くなっています。しかし、海外旅行では障害疾病の補償を充実させる事が大切です。万が一の時に多額の費用負担にならないためにも、クレジットカード付帯の保険以外の海外旅行保険の加入を是非おすすめします。

まとめ

海外旅行先では日本国内と異なり疾病などの時には多額の費用がかかり、思いがけない費用がかかる場合に多く遭遇します。万が一の時冷静に対応できるようにするために、海外旅行に行く前には海外旅行保険に契約する事をおすすめします。

▼参考サイト
※1.【ジェイアイ傷害火災保険(株)】トラブルデータ
※2.【AIG損保】海外旅行保険

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