何かあってからでは遅い!海外旅行保険はなぜ必要なの?

2018年2月1日

海外旅行中には、病気や怪我、盗難など何かしらのトラブルに遭遇する可能性があります。そんなときに役立つ海外旅行保険ですが、加入は強制ではないため、加入しない状態で海外旅行に行く人もいるようです。しかし、海外は日本の常識が通用しません。海外旅行保険がない場合、どんな問題が起きるのでしょうか。そこで今回は、海外旅行保険の必要性について解説します。

海外旅行保険で医療費にかかる費用をカバー!

もし、海外旅行先で病気や怪我をした場合、そのときにかかった治療費はすべて自己負担になります。その負担額は国で違うものの、高額になる可能性が高いです。例えば、イタリアを旅行中の20代の女性が発熱と腹痛で医療機関を受診したところ、腹膜炎と診断され手術と2週間の入院をします。その後日本に帰国し、10日間の継続通院をすることで症状が完治。治療費用は総額で約710万円かかることとなりました。そのうえ、親族が救援者として現地に行くための費用である救援者費用に180万円かかり、合計で810万円必要になったそうです。

また、ハワイで旅行中の60代の女性が吐き気や咳の症状を訴え、地元に病院を受診したところ急性心筋梗塞と診断されます。その後、入院することになるのですが、疾病治療費用に1,000万円、救援者費用に約310万円と、合計で1,310万円の負担が必要になりました。幸い、海外旅行保険に加入していたため、この金額はすべて補償されることになったそうです。このように、海外で治療をすると、多額の費用が必要になることがわかります。しかし、海外ですから日本の健康保険が使えるわけではないため、負担額が3割になるということはありません。民間の生命保険や医療保険は使えるものの、高額な費用をすべてまかなうことは難しいといえるでしょう。(※1)

何かしらのトラブルに巻き込まれる可能性も!

海外旅行中は、盗難などのトラブルに遭うケースも少なくありません。特に日本人は、スリや盗難の標的になりやすいといわれています。その理由は、高価な電化製品やブランド物を携行していることが多いためです。例を挙げると、メキシコで20代の男性が所持していたリュックをひったくられるという被害に遭います。結局犯人は見つからず、リュックの中にあった電子辞書やデジタルカメラなどは戻ってきませんでした。

しかし、海外旅行保険に加入していたため、約15万円の補償を受けられたそうです。さらに、20代男性がハワイで車上荒らしに遭い、車と車内にあった貴重品やパスポートが盗まれます。幸いにも車は発見されましたが、貴重品はすべて盗難に遭い、合計で約27万円の損害を受けることになります。ですが、海外旅行保険に加入していたため、すべて補償されたようです。日本という治安の良い国では盗難などの被害に遭うことは少ないため、その感覚で海外に行くのは非常に危険だといえるでしょう。しかし、海外旅行保険に加入していればすべてまかなうことができるので、所持しておくことをおすすめします。(※1)

あなたが加害者になることも?

海外旅行では、自身が加害者になることも考えられます。人や他人の所有物に損害を与えれば、それを賠償する責任が発生します。このときの費用はもちろん自己負担です。40代の男性は、ドイツのホテルでバスタブを溜めていたこところ、居眠りが原因でお湯を溢れさせ、バスルームを水浸しにするという被害をホテル側に与えてしまいます。結果、約64万円の賠償をすることとなり、すべて海外旅行保険で準備したようです。

フランスでは、20代の女性がスノ-ボードをしている最中に停止中のスキ-インストラクタ-に突っ込み、左鎖骨と右足を骨折するという怪我を負わせてしまいます。被害者は、治療費と慰謝料、休業損害、後遺障害など、合計で約1,200万円の賠償請求を加害者にしたようです。これらを見ると、故意にやったわけではないものの、他人に何かしらの被害を与えてしまえば賠償責任を負う必要があるということがわかります。場合によっては高額な賠償金額になることも考えられるため、すべて自分で費用を負担することは難しいといえるでしょう。しかし、海外旅行保険を用意しておくと、上限内であれば補償されるので安心です。(※1)

安心を準備できる海外旅行保険

海外旅行保険に加入していないと、お金に関する不安を常に抱えた状態になってしまいます。また、病気や盗難の心配をすることにもなるため、せっかくの海外旅行も純粋に楽しめなくなるでしょう。海外旅行保険のメリットは、お金の問題が起きても落ち着いて行動できるということにあります。

何か起きたときにいつでも補償を受けられるというのは、日本の常識が通用しない海外にいるときは特に安心です。海外旅行を楽しみたいのであれば、海外旅行保険は必須だといえるでしょう。海外旅行保険に加入しても、使わないことは多いかもしれません。海外旅行保険によっては、高額の保険料になる可能性もあります。

その場合、保険料は戻ってくることはありませんので、損した気分になることでしょう。しかし、海外旅行を不安なく楽しめるという安心感を買ったと思えば、決して高い買い物ではないのかもしれません。海外旅行を考えている人は、海外旅行保険の加入をおすすめします。(※2)

▼参照URL
※1.【OFFICE LIFE】海外旅行保険は本当に必要なのでしょうか?
※2.【trip-world.info】入る?入らない?海外旅行保険のメリットとデメリット

ライタープロフィール
jumpstreet
【jumpstreet】
FP2級を取得後、外資系生命保険会社に勤務。その後、代理店での業務も経験する。
現在は、ライターと校正の仕事に従事。生命保険に関する記事の他、健康食品やサプリメント、フィットネスに関する記事が得意分野。
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