英語に自信のある方必見!営業としてのキャリアアップを実現する履歴書のポイントとは?

2018年1月31日

海外進出を計画している企業や外資系企業と取引のある企業において、英語力がある営業は貴重な存在といえるでしょう。その希少価値ゆえに一般的な営業よりも年収が高いことが多いようです。そのためキャリアアップを求めて外資系企業や海外で働くことを志望している方もいることでしょう。ここではそうした方のために役立つ履歴書の書き方のポイントをまとめてみました。キャリアアップを考えている方はぜひ確認してみてください。

英語の前に!あなたのキャリアの軸は何?

英語力を活かしたい方と言いましたが、その前にきちんと棚卸しをしておく必要があるポイントがあります。それはこれまでのキャリアの一貫性についてです。今までのキャリアの方向性がこれから入社したいと考えている企業に向いているのか、今までの経験を新しい企業で活かせるのか、そうした点は考えておく必要があるでしょう。その一貫性がなければ企業としてはなぜ自社に入社したいのかがわからず、採用を見送る可能性が高いといえます。

また、これまでの社歴が多い場合、キャリアに一貫性がなければジョブホッパーとみなされて転職がままならないこととなるかもしれません。したがって、まずは自身のこれまでのキャリアの軸をきちんと理解し、その軸を新しい会社と結びつけることが大切になってきます。たとえ職歴が多かったとしても、営業としてのキャリアの軸がはっきりしていて新しい会社との親和性が高ければ書類選考で落とされる可能性もぐっと減ることでしょう。そのようにキャリアと新しい会社との紐付けができたならば、きちんと履歴書に記入してアピールすることが大切です。

履歴書で落とされないために意識しておくべきこととは?

これからいよいよ履歴書の書き方に入っていきます。まず念頭に置いておきたいこと、それは採用担当は数多くの履歴書、職務経歴書を読んでいるということです。当たり前に思われるかもしれませんが、もし自分に置き換えてみたらどうでしょうか。採用担当として日々の業務に追われつつ、目の前に山のように積まれている履歴書、職務経歴書の一言一句にきちんと目を通すことができるでしょうか。

決して雑に扱うわけではないとしても、興味を惹かれた履歴書、職務経歴書には集中し、あまり惹かれないものに対してはさっと目を通すということになってしまうかもしれません。そうされてはせっかくのアピールも伝わらないうちに転職の道が閉ざされてしまいますので、まずは注意を向けてもらえるような書類を作成する必要があります。以下で具体的に注意すべきポイントを列挙していきます。

外資系企業に採用されるには?履歴書ではこんなことをアピールしましょう!

外資系企業、海外勤務のある会社の場合、英文の履歴書、職務経歴書が求められることが多く、その場合書式は比較的自由になっています。そのため、全体的な方針としては伝えたいポイントを端的にまとめるようにすることで採用担当の負担が軽減されるため、読まれやすくなります。例えば、箇条書きで職務概要やそこで達成したこと、具体的な数値などを記載することで見やすく、かつ伝えたいことをコンパクトにまとめることができます。仕事の具体的な内容は面接で伝える機会があると考え、書類上では一番伝えたいことだけを端的に記載するにとどめておくのが無難です。

各論として、まずは職務経歴についてです。ここではきちんと業績をアピールすることが欠かせません。外資系企業の場合、即戦力であることが求められ、かつ高い成績を残し続けなければ退職を余儀なくされることがあるため、高い営業能力を有していること、そしてその成績を継続的に達成できることが求められます。そのため営業目標達成率や売上高などを具体的な数字で記載しましょう。継続的に高い業績を残していることが伝わればさらにいい印象を与えることができるといえます。また、読みやすさを考えるならば年度の売上高、目標に対する達成率だけを箇条書きでまとめるのがよいでしょう。

サマリーでは箇条書きでなく、文章で自分の経歴や能力、企業との親和性をアピールすることができます。先ほどの職務経歴で書けなかった詳細はここでまとめましょう。外資系企業ではテレアポや飛び込み営業のような営業ではなく、顧客のニーズに対する最適解を提案するコンサルティング営業が求められるため、そうした営業に精通していることは書いておきましょう。また、英語を使った営業活動が可能であることは外資系で働く上では重要になるのできちんと書いておくのが無難です。もし応募したいポジションが明確になっているならば、サマリーでこれまでの経験とキャリアの軸を打ち出すことで自身の経験が求人に対して一致しており、求人に対する親和性が高い人材だということをアピールできるでしょう。

サマリーは社歴の多い人にとっては非常に大切なポイントになります。というのは、社歴の多い人は職務経歴だけ見るとジョブホッパーと見なされる可能性が大きくなってしまうからです。そのため、サマリーで社歴の多い理由やそれによって得られたものを書きましょう。例えば、社歴が多くても一貫して営業に取り組んできたならば各社での営業スタイルの違いに触れることで対応力の高さをアピールすることが可能です。また、各社及び関係企業とのネットワークを有しているならば人脈の広さやネットワークの構築力という営業にとって重要な要素を有していることをアピールできるでしょう。

もしマネジメント経験を有しているのであれば、営業において専門性を有していること、及びマネジメントスキルを有していることになりますので、きちんとマネジメント経験や組織がどういった成果を上げたかという点も触れておきましょう。いずれのスキルも営業に求められる大切な要素なので、これらを兼ね備えていることは外資系で営業として働くために重要視されます。採用担当にとって、自社で高い業績を残す社員の採用に成功することが一番の仕事になります。したがって、あなたが採用すべき人材であると採用担当に確信させるように成果をきちんとアピールしましょう。(※1、※2、※3)

外資系企業に入るにはどれくらいの英語力が必要?

外資系企業への入社、あるいは海外で活躍することを考える上で避けて通れないのが英語でのコミュニケーションです。その英語力はどこまで求められるのでしょうか?営業活動として電話やメールを送るのは当たり前のように行っていることでしょう。そうしたやり取りを英語でするようになるため、日常会話レベルの英語力は必須だといえるでしょう。TOEICでいえば700点以上が目安となります。もっと上のポジションで会議に参加して発言を求められるような場合にはより高度な英語力が求められるため、800点以上のスコアが要求されるでしょう。

英語力があまりなくても実務能力が高ければ問題ないのでは、と考える人がいるかもしれませんが、履歴書上でその実務能力を判断するのは難しいものです。したがって、履歴書に記載するTOEICのスコアとして上記の目安はクリアしておきたいといえます。(※4)

専門家のチェックを受け、読みやすさを担保しましょう

多くの方にとって、英語の履歴書というものは馴染みが薄いのではないでしょうか。そのため、客観的な目線で見てみると意外とわかりづらかったり、普段であればしないような単純な表記ミスがあったりします。そうしたケアレスミスを防ぐために、履歴書、職務経歴書を作成したならば一度は自身で添削してみましょう。第三者のチェックも仰げばなおよいでしょう。

もっとも、履歴書のチェック、まして英語の履歴書となるとチェックできる人は珍しいかもしれません。そのため、外資系に強い転職エージェントへ登録し、助言を仰ぐのがベターです。専門家であればどういった記載内容にすべきか具体的なアドバイスを受けることが可能ですので、積極的に利用を検討しましょう。

企業とあなたをつなぐ第一歩となる履歴書ですので、つまらないミスは潰しておきたいものです。そして、客観的に見てわかりやすいという評価を受けたならば堂々と企業へ提出する準備ができたといえます。(※5)履歴書を通じてアピールに成功したならば、その後の選考も有利に働くことでしょう。最初の段階で落とされず、かつアピールをするためにこれまで述べてきたことを参考にしてみてください。

▼参考サイト
※1【ロバートウォルターズ】外資系への転職に転職回数は関係する?
※2【ロバートウォルターズ】『最後まで読まれる!英語の履歴書(英文レジュメ)』の書き方とコツ【テンプレートつき】
※3【ロバートウォルターズ】営業担当者に求められる最も重要なスキル
※4【ロバートウォルターズ】外資系に転職したら英語はどの程度必要?
※5【ロバートウォルターズ】外資系の転職に効く“最後まで読まれる履歴書”の書き方

ライタープロフィール
chimpa
【chimpa】
大学在学中にファイナンシャルプランニングに目覚め、銀行・FP事務所・保険会社での職務経験を通じてパーソナルファイナンスやマネー分野に強みを有して執筆に取り組む。
また、大手転職支援企業での経験に基づき採用・転職に関する知見も有する。
ビジネスのみならず趣味の分野でもアウトプットを行うことでマルチキャリア形成に取り組んでいる。
趣味はコーヒー、カメラ、読書、旅行。温泉を愛するアラサー。
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