【プラチナ】【1,000文字】【説明文】フリーランスや個人事業主が抑えるべき確定申告3つのポイント

2015年9月8日
確定申告

日本国内で何らかの所得を得た場合、その所得金額の割合に応じた税金を支払わなければなりません。
いわゆる国民の三大義務の一つである納税の義務であり、フリーランスや個人事業主も当然ながら例外ではありません。
ここでは確定申告にまつわる基本的なポイントについてご紹介します。
 
 
■ちょっと意外?確定申告をする本当の理由
 
確定申告は申告納税制度というもので、納税する金額を自身で算出して申告する仕組みです。
以前まで企業に雇われていた方がフリーランスになった場合、最初の確定申告を行う際は非常に苦労しがちで、「税務署で計算して税額を決めてくれれば良いのに。」と思う方もいるかもしれません。しかし、仮にその税務署が税額を決めた場合、思わぬ高額であれば、今度は決められた税額の根拠を知りたい気持ちが湧いてくるでしょう。

実は、確定申告は納税額を決定する意味はもちろんですが、それ以上に国民一人ひとりに財政に興味や関心を抱いてもらい、税制への参加を促すことを目的にしています。
この確定申告をしない、またはごまかした場合は重いペナルティ、つまり追徴課税が課せられます。
その内容としては、全く申告しない場合の無申告加算税、脱税など意図的にごまかした場合の重加算税、税額を少なく申告した場合の過少申告加算税などがあります。

 
見積書
 
■青色申告と白色申告の違いを把握して自分に適した申告方法を
 
おおよその経費の計算と簡単な記載だけで済む簡易簿記で手軽に申告できるのが白色申告で、決算書類は損益計算書が必要なく収支内訳表で済むのがメリットです。会計のことは良く分からないとか、事業所得が少ないなどの場合に適しています。

その一方で、詳細に記載する複式簿記での申告が必要であるものの、戻ってくる金額多くなる期待があるのが青色申告です。
この青色申告にも簡易簿記での申告方法があります。複式と簡易簿記の違いは控除される金額の違いで、複式は65万円控除で簡易は10万円となりますが、節税はしたいものの、税制の知識について自信がない場合は簡易簿記から始めるのが良いでしょう。

フリーランスや個人事業主になりたての場合、初年度は白色申告をして、翌年以降にまとまった所得が得られるようになってから青色申告に切り替える手法を取る方が多く見られます。

 
スケジュール
 
■決められた期間内での確定申告が大切
 
確定申告の期間は2月16日~3月15日と決められています(3月15日が土日にあたる場合は週明けの月曜)。
ありがちなのが期間の初めと終わりが混み合うことで、特にギリギリのタイミングは非常に混んでいますのでなるべく早い時期が良いかもしれません。
また、窓口に行く時間がない方は郵送やe-Taxでの確定申告が可能です。

この期限が過ぎた場合、正当な理由がなければ延滞税がかかるほか、無申告加算税が適用される場合もあります。
また、節税の面から青色申告をしようとするフリーランスや個人事業主の方が多くいますが、この場合は税務署に対して「青色申告承認申請書」を事前に提出する必要性があります。

新規開業で開業日が1月1日~1月16日以内なら、その年の3月15日が期限で、1月17日以降の開業は、開業日から2ヶ月以内です。
また、白色申告から切り替える場合は、切り替えをしようとする年の3月15日が期限です。
難しい部分が多い印象が拭えない確定申告ですが、そう思うのは最初の年だけです。義務としての納税だけでなく、税制の仕組みに触れる大切な機会として捉えておきたいものです。

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