初めて家を購入する人必見!注文住宅のメリットや建売住宅との違いなどについて

2020年7月1日

多くの人がマイホームを建てたいという夢を持っています。現実に家を購入できるとなると嬉しさが爆発する反面、人生で1番高い買い物になるために失敗はしたくありませんよね。家を購入するにあたり、大きく注文住宅と建売住宅に分かれるのをご存じでしょうか。ここでは注文住宅についてメリットなどを紹介するとともに、建売住宅や注文住宅に住むまでの流れなども紹介していきます。

そもそも注文住宅ってどんな住宅?

何かを買うとき、大抵のものは完成されたものを選んで買うことになります。しかし、紳士服のスーツなどの場合は完成されたもののほかに、生地から選んでテーラーに作ってもらうオーダーメイドもあります。注文住宅とはスーツでいうとオーダーメイドにあたり、自分好みにできる住宅です。土地を持っている人は、その土地にどんな家を建てるか考えればよいですが土地を持っていない場合は、土地探しから始めなければなりません。注文住宅は大きくフルオーダー住宅と、セミオーダー住宅の2種類があります。

フルオーダー住宅とは?

フルオーダー住宅は新築に関するすべての項目を指定することが可能です。外壁などに使用する材質から断熱材などの種類、窓の形やコンセントの位置などあらゆる項目を自由に決められます。しかし、建築に関しての知識が豊富でないと失敗する可能性が高いです。壁の材質や断熱材の選択を誤ると、暑さ・寒さ対策に失敗してしまいますし、コンセントの位置なども、よく考えないと後悔することになります。

セミオーダー住宅とは?

セミオーダー住宅は、住宅に関しての基本的な仕様が決まっています。依頼者が決めるのは外壁の色や部屋の間取り、風呂・トイレ・洗面台にキッチンなどの色です。また、風呂やキッチンなどの設備のグレードアップやダウンもできます。フルオーダーは、かなりの資金と知識が必要となるため、多くの人はセミオーダー住宅を選びます。

建売住宅とは?

建売住宅とは前述したスーツの例えでいうと、完成したスーツを買うのと同じです。あらかじめ建てられた住宅を土地とともに販売しています。住宅が完成した状態で売っている場合もあれば、設計のプランなどが決定し建築中の場合もあります。建売住宅は、大きな土地を何区画かに分けて同じ仕様の住宅を建てて売っているのが一般的です。このような場合は境地境界が明確となっており、近隣トラブルが避けられるという利点があります。また、建売住宅は価格が明示され住宅の仕様も決まっているので、購入後の生活模様がイメージしやすいです。さらに、土地と住宅を一緒に購入するため、諸々の手続きの手間が最小限で済みます。

注文住宅のメリット

さまざまなオーダーをしてから建てる注文住宅。ここからは、その具体的なメリットを紹介していきます。

自由に決められる

注文住宅の1番のメリットは、自由に決められるという点です。予算も決められ、その範囲内で自分好みに決められます。例えば、家の外壁の素材や庭なども含む外観。各部屋の間取りや、キッチン・風呂などの設備も自分の好きなようにできます。注文住宅は建売とは異なり、自分だけのオリジナル住宅を建てられるのが大きなメリットです。

欠陥住宅が少ない

建売住宅は完成された住宅のため、建設過程を見ることはできません。注文住宅は、すべての注文が確定してから建て始める住宅です。そのため、建設中に現場を見に行くことができます。自分自身の家が出来上がっていく過程を見ることができ、これは建設業者にとっては良い意味でのプレッシャーになります。依頼人がいつ見に来るかわからないので、手抜き工事ができなくなるのです。実際に注文住宅は、欠陥住宅が少ないといわれています。

注文住宅のデメリット

ここからは、注文住宅のデメリットについて紹介していきます。

コストや手間がかかる

完成された住宅を買うのとは違い、自分好みに決められる注文住宅はコストが高くなります。注文することによって建設業者の手間もかかりますし、かかわる人数も増え人件費もかさむからです。また、注文住宅は建売住宅と比べて手間がかかります。例えば、資金計画に関してですが、一般的に建物が完成していないと住宅ローンの利用はできません。しかし、注文住宅では建設費の着工金などがあるため「つなぎ融資」などを利用する必要が多く、手続きに手間がかかってしまうのです。

入居まで時間がかかる

建売住宅の場合は住宅が完成されているわけですから、極端な話し契約すれば即入居も可能です。しかし、注文住宅では多くの打ち合わせなどがあり、初期面談から契約まで1.2カ月かかってしまうことも多々あります。土地から探す場合はさらに時間がかかってしまい、実際に半年経っても建設に入れないという例もあるのです。加えて建設期間も一般的に3カ月から半年かかるので、この期間を加えると入居まで相当の時間がかかることになります。

注文住宅に住みたいと思い立ち、実際に住むまでの流れ

自分だけの家を建てたいと思い、注文住宅にしようと決めても具体的に何をすればよいのかわからない人もいるかもしれません。ここからは、注文住宅に住みたいと思い実際に住むまでの流れを紹介していきます。

住宅や暮らしのイメージ、予算の計画

自分の家を建てたいと思い、最初におこなうのがどんな家にするのか、どんな暮らしがしたいのかをイメージすることです。自分だけではなく家族全員で話し合って、家族の希望も入れるようにしましょう。この段階が一番楽しいかもしれませんね。建物のイメージやキッチン・風呂などの性能など、譲れない条件を決めていきます。土地も購入する場合は、住みたい地域や周辺の環境、立地条件から決めるとよいでしょう。また、この段階で予算の計画もします。現在の貯蓄額を確認し自己資金はいくら用意できるのか、毎月いくらなら返済が可能なのかなど総合的に考えます。建物だけではなく土地の費用、さらには電気やガスなどにかかる工事費なども含めた予算を考えておくと安心です。

土地探しと、施工会社の決定

住宅や予算などのイメージができて、建てる土地がある場合は施工会社を決めます。土地から購入する場合は、実際に土地を探し始めます。住みたい地域の不動産会社に相談すると、土地探しがスムーズに進むでしょう。また、施工会社探しを土地探しと同時か、先にしておいてもよいかもしれません。注文住宅を建てる人のほとんどが住宅ローンを組みます。住宅ローンというのは住宅を購入するためのものですので、住宅を建てる施工会社が決まっていない土地だけの融資を受けることが、困難となってしまうのです。土地先行融資もありますが、施工会社の見積書や図面が必要となることがあります。

施工会社は大手会社でも地元の工務店でもよいのですが、じっくりと話を聞いてくれて、こちらの希望を叶えようと努力をしてくれる会社を選びましょう。都合の良い情報しか出さなかったり、契約をせかしたりするような会社はおすすめしません。

購入に関する契約と建物のプランニング

土地と施工会社が決まったら、購入契約と建物のプランニングです。宅地建物取引法では、宅地建物取引責任者が売買契約を締結するまでの間に購入予定者に対して、購入物件に関わる重要事項の説明をしなければならないことが定められています。したがって契約する前には、必ず「重要事項の説明」を受けることになります。問題なければ購入契約をして、施工会社との建物のプランニングです。あらかじめ自分たちが決めた、住みたい家のイメージを具体的に伝えましょう。各部屋の広さやキッチンなどの設備グレード、外壁や自転車置き場なども伝えます。

家のプランを終えると、施工の請負契約に入ります。ボリュームのある契約書類が用意されますので、事前に写しをもらうなどして確認し、少しでも疑問がわいたら問い合わせることが重要です。

着工と住宅ローンの契約

土地や建物のプランが決定すると、いよいよ建物の着工となります。また、借り入れが必要な金額がわかりますので、住宅ローンの契約もおこないます。しかし、前述しましたが一般的には建物が完成していないと住宅ローンは組めず、土地と建物のローンを一緒に組めない場合が多いです。こうしたときに「つなぎ融資」というものがありますが、どの金融機関でも取り扱っているとは限りませんので、住宅ローンを選ぶ段階での確認が必要です。

引き渡し

建物が完成したら、引き渡しです。施工会社の担当者や、建設工事を担当した管理者などが一緒に建物のチェックをします。床や壁の汚れや傷、ドアなどがスムーズに動くかしっかりチェックしましょう。不具合が見つかった場合は、いつ修理をおこなうのかなど明確にしておくことが大切です。また、これとは別に建築基準法に基づいて特定行政庁、または第三者機関による調査もあり、これを無事に通過すると手続きがほぼ終了し住むことができます。

マイホームを建てるときは慎重かつ勇気が必要

家を建てるということが、ほとんどの人が人生で1番高い買い物になります。安易に決めると失敗し、その失敗は大きな後悔となることが多いです。しかし、慎重になり過ぎると、いつまで経っても何も決められず家を建てることはできません。自分のできる限りの計画をしたあとは、思い切って行動に移す勇気も必要となります。1人ですべてを抱えると勇気もでませんので、一緒に住む家族とよく話し合うことが大切です。

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