油断しないで!一人暮らしの女性が巻き込まれる犯罪と防犯対策について

2021年1月12日

近年一人暮らしの女性を狙う犯罪が増え、ニュースなどでも多く報道されています。報道で事件を知っても、自分が同じような事件に巻き込まれることを想像できる人は少ないのではないでしょうか。しかし、現実には誰でも事件に巻き込まれる可能性はあるのです。ここでは一人暮らしの女性が巻き込まれる犯罪について紹介するとともに、女性を狙う犯罪者の心理や対策などについても紹介していきます。

どんな犯罪に巻き込まれやすいの?

世の中には数多くの犯罪が存在します。ここからは、数ある犯罪のなかで一人暮らしの女性が巻き込まれやすい犯罪について紹介していきます。

侵入窃盗

窃盗は「人の財物を窃取する」と刑法第235条に規定されており、侵入窃盗とは住居などに侵入して窃盗する犯罪です。女性の一人暮らしの場合は財物のほかに、下着など女性特有のものも取られる可能性があります。窃盗犯が部屋に侵入してくる時間帯は、ほとんどが留守中の午前10時から午後4時です。空き巣に入られてしまう原因として、最も多いのが鍵のかけ忘れとなっています。例えば、玄関だけではなく小さい窓からも侵入してくるケースや、近所のコインランドリーに洗濯物を入れに行くだけの少しの間に侵入されてしまうケースもあります。

強盗

女性が被害に遭う強姦事件では、屋外のほかに一人暮らしの女性が在宅時に被害に遭ってしまうケースが多々あります。就寝中に犯人が侵入してきて襲われることが多く、例えば、2008年には宅配業者の男が荷物を届ける際に部屋の中を確認して、その後夜間に侵入し強姦に及ぶ事件が起きました。強姦はこのほかに、強盗と同じく宅配業者や水道業者などを装って押し入るケースも多いです。2012年には水道点検と偽って一人暮らしの女性の部屋に入り、強盗・強姦した男が逮捕されています。また、女性宅の下の階の住人を装って「水が漏れてうちが濡れている」と尋ね、そのまま脅かして強姦した事件も実際に起きています。

ストーカー

一人暮らしの女性がストーカー被害に遭ってしまうケースも多々あります。多くは元カレや知り合いからのストーカー行為です。例えば、元カレの場合は別れることに納得がいっていなく、始めは復縁を迫るような内容の手紙やメールなどを送ってきます。無視していると次第に量も増えてきて内容も過激となり、最終的には毎日のように自宅や会社に押しかけてくるなどの、嫌がらせ行動にでます。

また、心当たりのない手紙や無言電話などのストーカー行為を受けていて、実は犯人が会社の同僚や上司など知り合いであったケースも多いです。さらに、元カレや知り合いだけではなく、まったく知らない赤の他人からストーカーされることもあります。実際に、郵便物がなくなるなどの被害を受けているなか、ある日玄関のドアを夜中にガチャガチャされてドアスコープから見ると、見知らぬ人だったという例があります。

女性を狙う犯罪者の心理や犯行前の行動について

単に金銭欲や物欲を満たすために窃盗に入った家が、偶然一人暮らしの女性でターゲットになってしまうケースもあります。しかし、はなから女性を狙う犯罪者の心理は、性欲や独占欲を満たすためや恋愛感情、怨恨によることが多いです。例えば、街中や道端で気に入った女性とすれ違っただけでターゲットにしたり、恋愛関係にあった女性と別れて一方的に恨みを抱いたりするケースなどです。

女性をターゲットにした犯罪者の犯行前の行動は通常の窃盗犯と同じく、対象女性の行動パターンを調べるため入念に家を下見したりマーキングしたりします。マーキングとは調べた住人の情報を記号にして、玄関回りのポストなどに記しておく行為です。また、女性を対象にした犯罪の場合、一方的に好意を持ったケースでは気づかぬように直接女性を尾行して情報を集めることもあります。

女性の一人暮らしではどんな対策をすればいいの?

ここからは、犯罪に巻き込まれないために一人暮らしの女性がおこなうべき対策を、犯罪別に紹介していきます。

侵入窃盗対策

前述したように侵入窃盗は半数近くが、ドアや窓の無施錠によって被害に遭います。したがって、ドアはもちろん窓の施錠をすることが基本的な対策になります。例えば、ゴミ出しなど、ちょっとした外出の際にもしっかりと施錠することが大切です。実際にゴミを出しに行っている、ほんの数分の間に侵入窃盗の被害に遭ってしまった例もあります。また、マンションなどの2階以上の部屋だからといって窓の施錠を疎かにしている人がいますが、これも危険です。

雨樋やベランダの柵などをつたって、侵入されてしまうケースもあります。一人暮らしの場合は留守中に鍵をこじ開けられて侵入されてしまうケースもありますので、一人暮らしと悟られない工夫も必要です。郵便物をポストに貯めないようこまめにチェックしたり、朝出かける際に玄関の電灯をつけっぱなしにしたりすると効果があります。

強姦・強盗対策

女性が一人暮らしをしている場合、部屋での強姦対策はドアや窓の施錠をするとともに在宅時の訪問者をよく確認することが大切です。インターホンが鳴ってもすぐにドアを開けたりせずに、相手をしっかりと確認しましょう。相手の身分がわかっても、警戒心をもって接することが重要です。また、部屋にいる時の服装にも気をつけます。自分の家だからといって肌が露出している服装は避けましょう。宅配業者などの対応時に、そのまま襲われてしまう可能性があるからです。玄関に防犯スプレーなどを置いておくことも、良い対策といえます。ともあれ自分は大丈夫だとは思わずに、警戒心を持つことが重要です。

強盗対策も戸締りと在宅中の訪問者の確認を中心にして現金や高価なバッグ、アクセサリーなどは目立たつところには置かないようにします。

ストーカー対策

ストーカーは、まったく知らない人から知らぬ間にされてしまうこともあります。対策は、個人情報を守ることです。例えば、郵便ポストには必ず鍵をかけ、ゴミを出す際は個人情報が記載されているものは、シュレッダーなどで裁断して捨てます。ドアスコープから内部を覗かれる可能性もありますので、布などをかけておくとよいでしょう。また、一人暮らしだと気づかれないための対策も必要です。

元カレからのストーカー被害対策は、なるべくきれいに別れることです。恋愛して別れる場合、お互いが納得してきれいに別れることは難しいかもしれません。しかし、プライドが高い男性にとってはデリケートな問題となります。できる限りよく話し合って、お互いが納得した形で別れるようにしましょう。また、知り合いからのストーカー対策は、普段から男性に対して、しっかりと一線をおき思わせぶりな態度をしないことです。特にボディタッチをすると勘違いしてしまう男性が多いので、気を付けましょう。

女性が一人暮らしをするときの部屋選びのポイントについて

犯罪に巻き込まれないためには、部屋選びが重要となります。女性が一人暮らしをする際の部屋選びについてのポイントは、主に4つです。1つ目は道路から部屋の入口が見えない建物を選ぶことです。道路から部屋の入口が見えてしまうと、一人暮らしであることが容易に人に知られてしまいます。できれば共用玄関(エントランス)などがある建物を選ぶとよいでしょう。2つ目は2階以上の部屋を選ぶことです。1階は窓からの侵入が容易となってしまうほかに、通行人から見られやすくなりますので危険が倍増します。

3つ目はモニター付きインターホンの物件を選ぶことです。宅配便などの訪問者が来たときに、室内から確認出来るため防犯的には必須アイテムとなります。4つ目は浴室乾燥機付きの物件を選ぶことです。洗濯物を外に干して仕事などに出掛けると、一人暮らしの女性だとわかってしまいますし、下着などが盗まれる可能性もあります。多くの女性が部屋干しして出掛けますが、浴室乾燥機があれば便利です。

油断することなく安心・安全な日々を!

一人暮らしの女性が犯罪の被害に遭ってしまうケースが増えています。多くの人が「自分は大丈夫だ。巻き込まれるわけがない」と思っているかもしれません。しかし、誰にでも犯罪に巻き込まれる可能性はあります。犯罪に巻き込まれてしまってからでは、取り返しがつかないことがほとんどです。防犯意識を高めて、自分ができる限りの防犯対策をしっかりとしていきましょう。

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