【専門家アンケート】【コピーライター】読みやすい文章を書くときのコツは?

2016年2月24日

【専門家アンケート】【コピーライター】読みやすい文章を書くときのコツは?

    【著者プロフィール】

  • 山本 洋二 (やまもとようじ)
  • (クリエイティブディレクター兼コピーライター)
    Web、紙媒体を問わず、企業VI、会社案内、企業・製品広告等をワンストップで提供します。クライアントが伝えたいメッセージを、伝えたい人に届ける「メッセンジャー」として、時間・コストにムダのない最適化されたクリエイティブを追求します。

プライベートでもビジネスでも、コミュニケーションツールとしてメールやSNSを使うことが増えています。また、社会人になって文書を作成する機会が増えたという方も多いのではないでしょうか。しかし、いざ書いてみると読みやすい文章を書くことは意外と難しいもの。そこで「相手が分かりやすく読みやすい文章を作成するときに、どんなことを心がけているのか」というアンケート調査を行ってみました。

意外に多かったのが、書いた文章を読み返す派でした。

アンケートの結果、年齢・性別を問わず多かったのが、書き終えた文章を必ず読み返すという意見でした。

・書いた文章を何度も読み返して、読んだときに引っかかるところがあれば書き直します。(50代/男性)

・何度も読み返して、おかしいところはないかチェックすることです。(30代/女性)

・一度書いた文章をもう一度自分で読み返してみて、わかりにくいところはないかを丹念にチェックすること(40代/男性)

・書いた文章は、必ず一度は読み返しておかしいところがないかチェックする。(30代/女性)

・何度か読み返すようにしてちゃんと理解できるのかを再確認する。(20代/女性)

・なるべく時間をかけて、ゆっくりと読み返しながら書くことを心がけています。(30代/男性)

ただ読み返すだけではなく、何度か読み返すという人が多いようです。何度か読み返してみることで、直したほうが良い点が明確に分かってくるからでしょう。とくに、書いている時のテンションが高かったときは、少し時間を置いてから読み返すことが大切だと、昔からよく言われますよね。

起承転結型や結論型など、文章の構成を考えて書くタイプも。

次に多かったのが、あらかじめ構成を考えてから書くという方でした。

・なるべく起承転結をつけるようにしながら書くようにしています。(20代/女性)

・起承転結を意識して、読みやすくてメリハリのある文章を書くこと。(60代/女性)

というように、文章の基本でもある起承転結を重要視されている方が多く見られました。
また、

・結論や主張したいことを先に書く。その後に理由付けを続ける。難しい単語は使わない。(20代/女性)

・結論をはじめに持ってくることです。そうすることで何を言いたいのかが一目でわかります。(20代/男性)

・初めに結論を言うことを心がけています。何が言いたいか、何が伝えたいか、まず伝えてから理由を言うようにしています(20代/女性)

と、起承転結の中で「結論」を先に書くと分かりやすい文章になるという意見もありました。

大切なのは、ていねいに文章を書くこと

多くの人が基本を大切に文章を書いていることが分かりました。
また、中にはこんなユニークなものがありました。

・文章を書く時間帯に気をつけること。タイミングが悪いと駄目な文章にされるから。(30代/男性)

朝に書くか夜に書くかで、読みやすさが変わるということでしょうか。確かに書くときの気分は大事な要素かもしれません。また、文章を書いた時間とそれが読まれる時間は一致しませんから、文章を書くときに「夜だからこんなこと書いているけど、朝に読まれるとどうだろう」という風に時間についての意識を持つことは、ある意味正しいことだと思います。

その他、「同じ表現を何度も使わない」「句読点を正しく」「簡潔に短く」「リズムを大事に」といった、文法・技法面からの意見も散見されました。確かに、これらは“読みやすい”文章を書く上で基本的なことだと思います。しかし、読みやすい文章というのは、同時に“分かりやすい”文章でなくてはなりません。書いた文章が、流れるようにサラサラ読めたとしても、伝えたいことがちゃんと正しく伝わらなければ意味がないからです。文法や技法も大事ですが、そればかりに気を使いすぎると意図が伝わらない文章になってしまう危険があるので注意が必要です。

ていねいな文章こそ、読みやすい文章

文章はコミュケーションツールです。読むのが嫌になって途中で止めてしまうような文章ではさすがに困りますが、けっして流暢な文章や文学的な文章でなくても構わないと思います。自分の気持ちを相手に正しく伝えようと、ていねいに書かれた文章は読んで分かりますし、好感が持てますよね。そのため、今回のアンケートの意見にもあるように、何度も読み返しながら書くことや、何をどのように伝えたいのかの構成を考えて書くことはとても大切なことですね。
また、プライベート、ビジネスの違いもありますが、さらにメール、SNSでも読む側のスタンスは変わりますから、送付する相手に合わせて文章の構成を考えることもポイントです。

  • 調査地域:全国
  • 調査対象:年齢不問・男女
  • 調査期間:2016年02月01日~2016年02月15日
  • 有効回答数:100サンプル
    【著者プロフィール】

  • 山本 洋二 (やまもとようじ)
  • (クリエイティブディレクター兼コピーライター)
    Web、紙媒体を問わず、企業VI、会社案内、企業・製品広告等をワンストップで提供します。クライアントが伝えたいメッセージを、伝えたい人に届ける「メッセンジャー」として、時間・コストにムダのない最適化されたクリエイティブを追求します。
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