ネットゲームにハマってしまい借金を作ってしまう人の特徴とその危険性について

2016年7月11日

ネットゲームにハマる大人が増えているようです。それだけならばなにも問題はないのですが、ネットゲームで熱くなってガチャを引きすぎて、借金をしてしまう人までいるようです。自己破産をしたときの免責不許可事由の報告書の中に、「ゲーム代その他有料サイト利用代等」という項目があることから、ネットゲームの課金で自己破産まで行ってしまう人がどれだけいるのかということがなんとなく想像できます。ここでは、いったいなぜネットゲームにハマる大人が増えているのかを考えてみた後に、その危険性についても解説します。

ネットゲームにハマるケースとハマらないケース

ネットゲームにハマるケースとして多いのが、対人ゲームにあるようです。誰かの役に立ちたいと思う人は多くいるもので、ゲームの中で出会った人とのつながりができてしまうと、その人の役に立ちたいと思ってしまうことがあるようです。オフ会などで実際に会っていると、なおさらその傾向は強くなるようです。なかにはゲームのオフ会で出会って結婚にまでいくケースもあるようなので、そのつながりの深さはあなどれません。
対人ゲームでは、その名の通りリアルのプレイヤーと戦うことになります。そしてその多くはチーム戦となっており、シビアなゲームなら負ければそれまで時間をかけて積み上げてきたものをすべて失うこともあります。戦いの中で仲間がピンチに陥ってしまうと、課金をしてでもチームを勝利に導きたいという感情が生まれやすいのです。
なかには、レアなカードを持っていることで優越感が生まれ、ますますレアカードを手に入れようと課金してしまう人もいるようです。ブログなどでは、毎月100万円以上を使ってガチャを引いているという人も存在します。
逆に、家族を持っている、あるいはゲームはゲームと割り切っていて冷静になれる人は無理な課金をしてしまうことはないようです。また、対人ゲームではなく、1人で農場を作ったりするようなゲームでも、無理な課金をしてしまうことは少ないかもしれません。

ネットゲームで借金をすることの危険性

ネットゲームでは、課金に限度がないのが怖いところです。一回500円もするガチャを何回も回してしまう人の特徴として、欲しいカードが手に入るまでガチャを回し続けて歯止めが効かなくなるということが挙げられます。とあるレアカードが欲しくて、「10万円までなら」と思ってガチャを回したものの、目当てのレアカードは出現せず、むきになって「あと10万円」ということを繰り返してしまうということは、重課金者と呼ばれる人たちの中ではそれほど珍しくもないようです。
自分が持っているお金でガチャを回すのなら、誰にも迷惑をかけることはありません。自分のお金なら本人が自由に使うことができます。しかし、クレジットカードのショッピング枠、キャッシング枠、カードローンの限度額という枠については、まるで自分のサイフのように勘違いをしている人がいますが、これは他人のお金です。ショッピング枠が50万円、キャッシング枠が50万円、カードローンの限度額が100万円あったとすれば、この人は200万円までいつでも借りられますが、他人のお金を借りているのだということを忘れてはいけません。
最悪のケースとしては、「200万円を借りてしまって返せるあてがない。もう自己破産をするしかない。」というところまで追い詰められた人が、「どうせ自己破産をするならもっとゲームで課金してしまおう」とさらに借金を増やしてしまうことです。

自己破産はできるのか?

自己破産をしようとする場合、弁護士などの法律の専門家に相談するのが一般的です。ところが、ギャンブルや浪費による借金は免責不許可事由となっているので、免責が下りない可能性があります。ネットゲームについても「ゲーム代その他有料サイト利用代等」は免責不許可事由となっています。ただ、実際には免責不許可事由に該当していても、それが悪質でなければ裁判官の裁量によって免責が下りる可能性もあります。とはいえ、ゲームで自己破産までいくというのは考えものです。自身の財布とゲームの満足度の妥協点を見つけて適度に遊ぶ姿勢を持ちたいものですね。

まとめ

ネットゲームで課金をすることは悪いことではありませんが、熱くなりすぎないように注意しましょう。クレジットカードやカードローンなどで、まるで自分のサイフのように利用してしまうと、結局は自身の生活を厳しくすることになります。ネットゲームで熱くなってしまう人は、プリペイドカードのように、あらかじめ入れておいたお金の分だけしか使えないようなものだけにとどめるなどの歯止め策を講じる必要性があるでしょう。

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