暇つぶしに最適!図鑑と辞典の活用法

2016年7月11日

図鑑や辞典といえば、専門知識が凝縮された分厚い本であり、読む人を選ぶというイメージがあるかもしれません。しかし、絵や写真が載っていたり、知らない情報を得られたりと、図鑑や辞典は知的で役に立つものです。それでは、図鑑と辞典にまつわる種類や歴史などを見ていきましょう。

図鑑にはさまざまな種類がある

図鑑と一口に言っても、植物図鑑や動物図鑑などのおなじみのものから、げんきの図鑑・くふうの図鑑などの子供の自由研究に役立ちそうなもの、ポケモン図鑑などのゲームやアニメ関連の図鑑まで多種多様なものがあります。図鑑は絵や写真が多く、大人が見ても楽しめるものが多いという特徴があります。
日本における図鑑の起源は、1925年に牧野富太郎が書いた「日本植物図鑑」と言われています。もともと図鑑は専門家が比較・研究したことをまとめたレポートのようなもので、同じ分野の図鑑でも著者によっては解説や見解に違いがあることも多いものです。図書館などへ行った時は同じ分野の図鑑を見比べてみると、何か新しい発見があるかもしれません。

辞典で遊べる?!

辞典も図鑑に負けず劣らず多様な種類が出版されています。小学校から使用する国語辞典や漢和辞典、英和辞典やその反対の和英辞典まで、特に語学に関する情報を得たい場合に活躍するのが辞典です。似たような意味を持つ言葉に辞書がありますが、辞典と辞書はほとんど意味が同じではあるものの、「国語辞書」などとは言い換えられません。それぞれ使用する場面は異なります。また、百科事典も辞典と言葉がとても似ていながらも字が違う言葉ですが、かつては百科辞典と書いていた歴史があります。1931年以前は百科辞典と書いていたそうですが、平凡社が「大百科事典」という本を出版してからは百科事典で定着したようです。
図鑑の起源は比較的新しいものですが、日本における辞典の起源はかなり古く、平安時代初期にまで遡ります。弘法大師としても有名な真言宗の開祖である空海が書いた「篆隷万象名義」が辞典の起源と言われており、20世紀に生まれた図鑑とは歴史的に大きな差があります。辞典もまた編者によって解説が多少異なってくるため、正しく意味を理解したいなら複数の辞典を参考にすると良いでしょう。

図鑑や辞典は知的好奇心を満たしてくれる、子供から大人までが楽しめる書物です。同種の本が何冊あっても無駄になるものではないので、本棚に空きがあれば図鑑や辞典で埋めるのも良いかもしれません。

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