数あるビジネス書の本当の使い方をあなたは知っていますか?

2016年7月11日

昔からビジネスパーソンにとってビジネス書というものは一つの教養のように捉えられてきました。大学生の就活が終わり、無事企業への内定が決まると先輩や先生などからオススメされたビジネス書を読むという経験をされる方も多いもの。確かにビジネス書は成功者や偉人たちが自分の経験をまとめた素晴らしい内容が多いのですが、残念なことに多くの方は、それを十分に生かしきれていないようです。
では、ビジネス書を読む上で意識すべきこととはどんなことなんでしょう?
ここでは、正しいビジネス書の使い方のヒントをご紹介します。

ビジネス書が売れなくなっている?

大型書店ではビジネス書コーナーが大きな面積を占めていますし、毎月のように新刊もリリースされています。しかし、ここ数年ビジネス書の売り上げが落ち込んでいるのをご存知でしょうか。電子書籍や若者の活字離れの影響などにより、2000年以降、書籍自体の売り上げも低迷しているようですが、その中でもビジネス書の売り上げの低迷は顕著だと言われています。原因としては様々なことが言われていますが、その一つにビジネス書そのものが重圧に感じている人が多いと言われているのがあります。ビジネス書のほとんどは著者である成功者の目線から書かれているものであり、仕事の仕方や思考法などに関しても一般人にとってはなかなか現実離れしているようなことも多いのが実際です。そのようなビジネス書を多数読んでいく中で、自分には実行できないという現実を思い知らされ、ついには自己嫌悪に落ち込んでしまう人が多いと言われています。
ビジネス書の新刊を見てみると分かりますが、以前は成功者が赤裸々に仕事の作法や思考法をまとめているものが多く見られましたが、次第に精神論的な考え方を前面に押し出しているものが多くなってきているようです。
ビジネス書と成功哲学書や自己啓発書の線引きは難しいですが、いずれにしてもそういった意味での本気のビジネス書は少なくなってきているのではないでしょうか。

重要なのは何を読むかでは無く、そこから何を盗むか

確かにビジネス書を読んだだけで、その成功者と同じような行動が出来るようになったらそれは素晴らしいことです。しかし、多くの方が実感しているように現実はそうでは無く、本を読んだだけでは現実世界では何も変わらないことの方が圧倒的に多いはずです。
ビジネス書を読むときに覚えておかなければならないのは、成功法則はひとつだけではないということです。有名なビジネス書も、一部の人間にとっては当てはまっても、大多数の人間には当てはまらないということが往々にしてあるわけです。
これはどのような世界でも同じで、例えばスポーツの世界でも成功者と全く同じようなやり方で成功した選手は極稀でしょう。最終的に目指す目的地は同じであっても、その目的地に至るまでの道のりは人それぞれだということです。
自分の仕事にビジネス書で得た知識を落とし込むためには、何が自分に必要で何が自分に不要なのか?ということをしっかりと判断できることが求められます。

まとめ

今までビジネス書を読むときに、今の自分の置かれている現状と本の中で語られていることのギャップを意識して読んでいましたでしょうか。もしも、本の中の理想だけを頭に思い描きながら読んでいたのだとしたら、それはとても勿体無いことです。今日からビジネス書を読むときの視点を改善していってみてください。

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