古くから多くの人の間で愛されている麻雀。スマホのゲームなどでも根強い人気があります。最近はあまり見かけなくなりましたが、昔ながらの雀荘も各地に存在します。そんな麻雀ですが、いま再び高齢者に人気を集めています。今回は、その理由に迫ります。
高齢者が雀荘に集まるワケ
最近、高齢者を中心に雀荘が人気となっています。中でも人気を集めているのが、「健康麻雀」です。健康麻雀とは、従来のギャンブル性を一切排除し、ただ純粋にゲームとして楽しむことを追及した麻雀のこと。これまでの雀荘には、タバコの臭いが充満し、顔をお酒で赤くしたサラリーマンが打っているイメージがありました。しかし、健康麻雀に特化した雀荘の中には、なんと禁煙や禁酒をうたっている雀荘も多くあります。室内はタバコ臭くないので、例えば主婦の方がお出かけの途中に気軽に寄ることもできますし、賭け事やお酒が存在しないので、無駄なトラブルもなく、純粋に麻雀の面白さを追及できるわけです。
麻雀の効果は！？
健康麻雀には「健康」という名前がついていますが、高齢者にとって一体どんなメリットがあるのでしょうか。麻雀はまず、役を揃えることで勝負を決するというルールがあります。この目的に向かって試行錯誤することが「思考力」のトレーニングになります。また麻雀では、点数の計算などでの「計算力」、役の暗記をするので「記憶力」など脳を使う場面が非常に多いです。麻雀を行うことで脳のトレーニング効果が得られ、認知症の予防などに効果があるといわれています。
それだけじゃない！麻雀の魅力
麻雀の魅力は、脳トレの効果だけではありません。麻雀は原則として四人で行うゲームのため、ほかの人とのコミュニケーションを取ることができます。高齢者にとって、人と関わるということはとても重要なことです。麻雀は脳のトレーニングだけでなく、ほかのプレイヤーと会話を楽しめるので、ストレス解消や息抜きにも一役買うのです。家に帰っても誰もいなかったり、毎日配偶者としか会話をしなかったりする高齢者にとっては、非常に大切なコミュニケーションのひとつといえるでしょう。
こうした健康面における麻雀の魅力に、最近ではまた高齢者を中心とした麻雀ブームの到来が予見されているほどです。特に認知症予防にも効果があるので、医学的にも注目を集めています。これまでなかなか趣味が見つからなかった人や、健康を意識している人は、お近くの雀荘に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
