囲碁と将棋の大きな違いと似ているところを徹底解明!

2016年7月11日

囲碁・将棋といえば日本をはじめ特に東アジアでポピュラーなゲームですが、運だけで勝てるものではなく、戦略が必要となる知的な遊びであることは多くの人がご存知のことでしょう。囲碁将棋にはどのような魅力があるのでしょうか。

日本は囲碁に強い国

囲碁は簡単に言ってしまうと陣地を多く取ったほうが勝ちというゲームで、その歴史は中国の春秋時代にまで遡ります。中国が発祥だからか東アジアに競技人口が多く、日本では2007年の統計によるとおよそ200数十万人以上が年に1度は碁を打っているようです。
囲碁の強さを示す基準である段位は九段まであり、九段になるためには合計200勝や3大タイトル獲得など厳しい条件が必要となります。八段と九段の壁は大きく、九段になるのはかなり難しいものですが、2016年までにはすでに100名を優に超える九段が存在しているので、日本の囲碁棋士の層は厚いと言えるでしょう。

それでも隣国は強い!

日本は囲碁に対して高い技術と深い考察力を持った国ではありますが、お隣の韓国と中国の棋士はその上を行っています。囲碁の世界タイトルは全部で13個もありますが、多くの優勝を飾っているのが中国で、その次は韓国となっています。発祥国が強いのは多くのゲームやスポーツに共通していることですが、韓国勢もなかなか強いので日本も習うところがあるでしょう。
しかし、そのような強い棋士をも超える圧倒的な強さを持つ棋士が誕生しました。それは人工知能です。AlphaGoと呼ばれるプログラムは2016年に韓国のセドル九段と対決し、4対1で勝利しました。まだまだ囲碁には研究の余地がありそうです。

ガラパゴス化したゲームが将棋

将棋は6世紀頃には中国から日本に伝わったとされていますが、将棋の起源はチェスの起源と同じインドのチャトランガとされています。さまざまな変革を経て13世紀頃に今の姿になりました。将棋に似たゲームは世界中にありますが、将棋が独特なのは相手から取った駒を自分の駒として使えることです。中国の将棋、シャンチーでも取った駒を使うことができないことからも、将棋がいかにユニークであるかがわかることでしょう。そのユニークさゆえに世界タイトルのようなものはなく、将棋のタイトルは名人や棋聖などの国内タイトルの7つだけとなっています。

まとめ

囲碁も将棋も日本では知名度が高いボードゲームですが、囲碁は世界で、将棋は国内で発達したという違いがあります。しかし、どちらも変則ルールとして五目並べや挟み将棋などとして小さな子供でも遊べるという共通点を持っています。どちらも競技人口が年々下がりつつあるので、まずは子供の頃から駒と盤面に慣れ親しむところから始めると、これからの競技人口は増えていくかもしれません。

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