歴史の影に宗教あり?!世界に散らばるマイノリティな宗教とは

2016年7月11日

世界三大宗教と呼ばれるキリスト教、イスラム教、仏教以外にも、この世の中にはさまざまな宗教があります。国や地域によって信仰の対象が異なっていても、平和に暮らす願いを込めて祈る庶民の気持ちは同じでしょう。それでは、少数の人が信仰する宗教にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

少数だけれど影響力があるユダヤ教

ユダヤ教はキリスト教とイスラム教の親戚とも言える宗教で、イスラエルを中心に世界各地に信者を持っています。主にユダヤ人が信仰する宗教で聖地はエルサレムですが、他の2つの宗教の聖地もエルサレムにあるので、非常に複雑な関係が背景にはあります。ユダヤ教の信者数は世界的に見ても少数ですが、非常に力を持っているという特徴があります。

全てはこの宗教から始まった?

アニミズムという原始的な宗教は多くの地域で見られた土着的な信仰であり、日本の八百万の信仰と似たところがあります。すべてのものに霊魂が宿るという考え方で、一神教とは趣を異にしています。アニミズムは宗教なのかどうなのかは未だに議論の余地があるようですが、現在でもアフリカの一部の地域で根強く信仰されています。

著名な文学にもなった歴史が長い宗教

ゾロアスター教は、紀元前6世紀にはすでに存在が確認されていた宗教です。ゾロアスターと聞いてもピンとこない人も、ニーチェの「ツァラトストラはかく語りき」という小説の題名を一度は聞いたことがあるかもしれません。このツァラトストラはゾロアスター教の開祖にあたる人物です。火を神聖なものとして扱うという特徴があり、現在はインドとイランに若干名の信者がいる程度に留まっています。

次々生まれる新興宗教

もしも知人が急に開祖になっても、ほとんどの人がその人の宗教を信じないかもしれません。日本における新興宗教とは、明治以降に作られた新しい宗教のことを指します。日本では誰でもが宗教を作ることができるので、次々に新しい宗教が誕生しています。すべての宗教はその昔は新興宗教だったわけなので、今ある新興宗教も今後世界的に広まらないとも限りませんが、多くの場合お布施と称して税金のかからない金品の贈与が行われることもあり、イメージが良くない現実があります。

宗教は国や地域の文化と深く関係しており、どれが正しくてどれが間違っているとは一概には言えないものです。目の前にいる人が異なる宗教を信仰していたとしても、相手と相手の文化を尊重することで、世界が幸福に一歩近づくことができるのかもしれません。

Print Friendly, PDF & Email

関連記事

Top